『DOOM(ドゥーム)』レビュー
2016.08.02 Tuesday
名門ブランドの復活
ちょっと海外ゲームに詳しい人ならば「DOOM」の名を知らない方はいないでしょう。FPS(ファースト・パーソン・シューティング)の偉大な始祖でありバイオレンスゲームの代表格でもあったタイトルです。ジャンプアクションといえば「スーパーマリオブラザース」、格闘ゲームといえば「ストリートファイター2」、そしてFPSといえば「DOOM」というほど格式あるブランドであります。
圧倒的な暴力性と次々と敵を倒していく爽快感で世界的大ヒットを飛ばし、FPSというジャンル名自体がまた無かったのために同系統のゲームは長らく「DOOMクローン」と呼ばれていた程大きな足跡を残しました。
しかしネームバリューの割に続編が出ていなく、2004年に発売された「DOOM 3」ではゲームの方向性を大きく変えた為に旧来のファンを失望させ、ここ数年は終わったタイトル扱いにされていた寂しい状況でした。
ところが近年「Tomb Raider」や「Motal Kombat」がリブートされ好評を博した流れなのか、満を持しての復活!内容的にも初代の路線に戻し「現代に蘇ったDOOM」として好評を博しております。
なお、私は「DOOM」を初代のPS1版をプレイしただけのカジュアルDOOMER。キャンペーン(1人用)で難易度は「死ぬには若すぎる(イージー)」モードのぬるプレイ。FPS慣れしてない者のレビューということでご勘弁ください。
キャーッ!何てこと!?うちの子がこんな残酷なゲームをしてるなんて!!!
ショットガンやレーザーにミサイルにチェーンガンといった種々様々な銃火器と一撃必殺のチェーンソーを駆使してデーモンを撃ち殺しまくり血祭りあげまくり。瀕死状態の相手に打撃を喰らわせれはグローリーキルという体力回復や弾丸が多く手に入りより残酷に殺せる心躍るフィニッシュムーブが発動!
キーアイテムを手に入れるかエリア内の敵を殲滅して次のステージに移り、またひたすら弾を撃ち続け殴り倒す。
火星や地獄を舞台にグロテスクな悪魔どもを皆殺しにするゲームそれが「DOOM」!以上ッ!
本当にただそれだけ、潔すぎてビックリです。
一応ストーリーはありますが何だったのか全然印象に残りませんし、ラスボスもカリスマ性ゼロ。ああ、さっきのがラスボスだったの?みたいな感じで終了してしまいます(キャンペーンモードはそこそこボリュームあり)。
「BIOSHOCK」のように惹きこませる物語性と世界観で勝負している訳でもなく、「Call of Duty」のように徹底的にリアリティの追及を極めたゲームでもありません。
だが、それがいい。
血糊と頭蓋骨で溢れる吐き気を催す世界の中で返り血と硝煙を全身に浴びつつ死体の山を積み上げていく悪趣味なトリガーハッピー残酷絵巻。それこそが「DOOM」なのです。PS1版から見た目や演出は大きく進化していますが、やることは全然変わっていない「変わらなさ」が素敵。
そもそも初代が出た時から過激すぎる暴力表現で残虐ゲームだの悪魔的だの散々罵られてきたゲームであり、背伸びしたいティーンエイジャーがプレイしてる姿をママに見つかってガミガミと叱られるような良識ある大人から罵倒され忌み嫌われてきたゲームなのです。
なのでこの何も考えずただひたすらに血反吐とゴア描写にまみれるスタイルは全く以て正しく美しくあるべき姿。このストロングスタイルで余計な改変なく現代に甦らせたスタッフは実に良い仕事をしたと言えましょう。
なお私の場合、プレイしている姿をママではなく娘に見つかって罵られるのでありました。
- 洋ゲー レビュー
- 22:06
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そのネームバリューから気になってはいたものの、兄ィがプレイするだろうとレビューを楽しみにしてた甲斐がありました。
…やってみたいww