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『オーディンスフィア レイヴスラシル』ぷちレビュー

オーディンスフィア レイヴスラシル

職人芸の醸し出す味わい

筆遣いが残るイラストが表情豊かに動くグラフィックが特徴的なヴァニラウェアの新作「オーディンスフィア レイヴスラシル」のレビューをお届けします。
「これがヴァニラの絵だ!」と言わんばかりに主張する独特のタッチはいつもながらに冴え渡る職人芸でありオンリーワンの魅力です。

本作の舞台調の演出は非常にビジュアルにマッチ。大袈裟な台詞回しやスポットライト演出の中で行われる王族たちの愛憎はまさに演劇を見ているような錯覚を覚えます。
北欧神話をバックボーンとしていますがあくまで雰囲気や固有名詞どまり。
主人公は5人でそれぞれ武器・攻撃方法が異なりますが、似たようなものもあるのでもうちょっと差別化があれば良かったかなと感じました。

元々はPS2時代に発売されたタイトルですが、単なるHD化に留まらないアレンジが加わえられておりゲーム的に古いという感じは受けませんでした。もっとも横スクロールアクションというゲーム自体が古いといわれるならそれまでですがw クラシックさという点ならば前作の「ドラゴンズクラウン」の方が濃いかと思います。
ゲームとしてはかなり難易度低目。ラスボスもそんなに苦労しません。もちろんハードモード等ありますので腕に自信のある方でも大丈夫かと思います。
レベルもサクサク上がりますしポーション類も余るほど手に入るのでプレイ上でのストレスを感じることはあまり無いでしょう。
必殺技が多すぎて使わないものが多々あるって事もありますが、他にもやたら旨そうな食事メニューで異様に種類豊富といういつもの飯テロも健在。品数で過剰に攻めるのもヴァニラウェアの特徴の一つでもあります。

ゲームハードの進化の上で処理・描画能力の向上はビジュアルに大きな恩恵をもたらしました。さすれば写実的なフォトリアルの方向に進むのは正しい流れでしょうが、そもそもテレビゲームは特にグラフィック面において様々な手法をとることが出来るメディアです。むしろ他と比較して一番自由度が高いジャンルといっても良いでしょう。
写実主義のアンチテーゼとして8bit調レトロスタイルなどもありますが、イラスト調グラフィックという方向性ではヴァニラウェアは孤高の存在であります。
「朧村正」 「ドラゴンズクラウン」そして「オーディンスフィア」と同ジャンルのゲームが多いので若干のマンネリ感はありますが、それでも数年に一度ここにしか出せない味を堪能できることは幸せもであります。
現在制作中の「十三機兵防衛圏」はどういうゲームかまだ不明ですが、期待を裏切られることはないだろうと信じて心待ちにしております。

 

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