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『Shadow of Mordor(シャドウ オブ モルドール)』レビュー

Shadow of Mordor(シャドウ オブ モルドール)

くッ!離せ!貴様らのような化物にこの私が…!

オークといえばファンタジー物によく出てくるお馴染みのモンスターで、最近はゲームよりも薄い本等で大活躍されているようですが、今回レビューします『Shadow of Mordor(シャドウ オブ モルドール)』はそのオークの上位種ウルクさん達と終始戯れるゲームとなっております。

「モルドール」の名(国名)の通り、このゲームは指輪物語ワールドのエピソードで「ホビット」「ロード・オブ・ザ・リング」の間に起きたストーリーとして位置づけられております。
「いとしいしと」のセリフでお馴染みのゴラムや指輪の製作者ケレブリンボール等が登場し、指輪ファンにはたまらない内容でしょう。
ちなみに私はLOTR三部作全てを劇場で見ましたが、もうだいぶ前なので細かい点は結構忘れちゃってましたね。
しかし見てようと見てまいと関係なく楽しめる良作ですので、知らないからといってスルーするには惜しいゲームです。

レンジャーのタリオンは妻と子共々冥王サウロンの手下「黒の手」に倒されてしまいました。しかし何故か復活したタリオンは謎のエルフの亡霊に「永遠に蘇る呪いをかけられた」と知らされ、「幽鬼の力」を得た彼はその亡霊とともに「黒の手」を討つべく旅立つ…というストーリー。

ひゃうっ!そ、そんな…私を操る等とは…らめぇ〜!

『Shadow of Mordor』で一番特徴的なのが「ネメシスシステム」
ウルクの軍勢には階級があり、雑魚兵<小隊長<軍団長 という構図。常に内部抗争があり下級ウルクが小隊長と勝負して勝てば下克上となりますし、小隊長がどこかで死亡して空位となれば誰かがその座につく等など。
小隊長は自分の軍勢を強化するために、部下の前で強さを披露したり宴会を開いたりと中間管理職の様相が微笑ましくもあります。
そして主人公が雑魚ウルクに殺られるとそいつは小隊長に格上げとなりますし、同じ奴に何度も殺られるとどんどん強くなっていって軍団長よりもパワーを付けてしまうなんてことも。実際私も序盤でその状態に陥り手がつけられない強敵を育ててしまった状態になっていましたが、小隊長以上は「火が苦手」「カラゴル(大型肉食獣)が怖い」「遠距離攻撃無効」といった個性付けがなされているので、弱点を上手く突いて倒すことが出来ました。めでたしめでたし。

後半ではウルクを精神支配して自分の手の内にする能力が使えるようになりますので、小隊長も軍団長も全て我が配下という状況に出来れば攻略もかなり楽になります。軍団長の討伐イベントで事前にその警護役小隊長を全員配下にしておいて、ここぞというタイミングで寝返らせて倒させるという流れは最高です。

アクションゲームとしても良好。
ステルスゲームとしてもよく出来ていますし、壁登りも「Assassin's Creed」以上にストレス無く登れるし落下死も無し。
バトルシーンもまた気持ちよくてGOOD。お手軽操作で攻撃・受け流し・背後取りが出来て派手なチャンバラを繰り広げられ、首を切り落としたり炸裂させたりとフィニッシュムーブが多彩すぎるのも素晴らしい。
最初は「ちょっとテンポ遅めかな?」と感じましたが、大群に囲まれてバッサバサと斬り倒してい時にこれぐらいのテンポが丁度心地よいと思えました。
難易度は高い方ではありませんが、難しすぎず簡単すぎず丁度良い塩梅のベストセッティングだったのではないでしょうか。

も、もっと!ウルクさんのをもっとおおおお!

不満点はあまり感じませんでしたが、もうちょっとボリュームがあれば良かったかもしれません。クリア時間が33時間で達成度88%。これで少ないと感じるのは大作箱庭ゲームに慣れすぎているかもしれませんが。そういう人にはDLCも用意されてるんで、買えって話ですけどね。
あともう少しウルク関連のイベントが欲しかったですねぇ。ありますけれども、やや物足りないなと。下劣で狡猾でもどこか滑稽なウルクさん達とはもっと絡んでいたかったです。
サイドミッションも単発なのでストーリー性があったら良かったんですが。

とてもお勧めのゲームです。
実際2014年の「Game of the Year」を各所で獲っていますので実力は折り紙つき。
ストーリー的に続編というのは難しいかもしれませんが、ネメシスシステムと良好なゲーム性を受け継いだ後継者が再びモルドールの地に降り立つことを祈っております。


コメント:ホントはもっと早くプレイしたかったんですけどね。期待通りの作品でした!


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