『みんなでまもって騎士 姫のトキメキらぷそでぃ』レビュー
2014.10.08 Wednesday
やるっきゃナイト的な要素はありません
PS4やXboxOneの登場でグラフィックの美しさが更に極まり実写と違わぬフォトリアルなゲームが当たり前となりつつありますが、その流れに逆行するゲームも僅かではありますが存在します。当ブログで紹介した中では「Retro City Rampage」や「3D ファンタジーゾーンIIダブル」などですね。
ファミコンやスーファミ時代を知るオールドゲーマー向けニッチタイトルと言っちゃえば身も蓋もありませんがw
そして先日3DSで配信開始された「みんなでまもって騎士 姫のトキメキらぷそでぃ」はその8bit感を強く意識して作られたゲームです。
「見た目古臭いので面白く無さそう」というイメージもあって然りかと思います。
事実私も古代祐三氏をはじめ、HIRO師匠や小倉久佳氏らといったレジェンドコンポーザーの競演に惹かれて購入しましたが、正直いって内容に関しては全然期待していませんでした。
が、いざ蓋を開けてみるとこれが予想外に面白い!!
1マップ数分〜10分程度と手頃な長さなので、ついつい「もう1マップだけ…!」という状況に陥ってしまう良作ゲームなのでありました。
これで何度夜更かししすぎてしまったことやら…。
戦いは数だよ、兄貴
面白さの中身は「無双ゲーのカタルシス」です。わらわら寄ってくる敵を圧倒的な戦闘力で薙ぎ倒す一騎当千の爽快感!
昔のアーケードゲームを知る人ならアタリの「ガントレット」を思い出してもらえれば伝わりやすいかと。
ファミコンRPG風画面の中でガントレット並みの物量で攻めてくる敵軍に対しナントカ無双の俺tsueeeさでタワーディフェンスするゲームです。
無双シリーズは三國無双の2あたりから全然やって無く「いつまでおんなじ内容のモンが売れてんねん」などと毒づいていましたが、やっぱりこのジャンルって面白いんだなと改めて気付かされました。
草刈りゲーとも揶揄されますが、いろいろゴチャゴチャした状況がパッと綺麗に片付くってのは何か根源的な快感を得られるものなのかもしれません。
「テトリス」なのパズルゲームもこの快感を味わってると言えますしね。
キャラ自身にレベルの概念はなく武器・スキル・装備品で強化していくのですが、ローラ姫を守るのが目的ゆえに姫から離れると弱体化するといったルールも旨い味付けだなと思いました。
そういうゲームデザインの妙を端々に感じられるのも素晴らしいところです。
ファミコン・マーク3・MSXを愛したかつてのゲームキッズ達へ
8bitな見た目もそうですが、いろんなパロディが散りばめられているのも面白いところ。例えば忍者は裸で変態扱いされていますが、何故裸なのかは「Wizardry」やった方ならお分かりいただけるでしょう。最初のボスを倒した後で敵幹部が「奴は四天王の中でも最弱…」なんて言っていたりとか。
サウンドはPSG音源風で統一され、ボイスも割れ気味で如何にもな物感じ。
オープニングテーマはカッコいいアニメ主題歌のようですし、エンディングもまた良し。出来れば両曲のボーカル付きバージョンも聴いてみたいですねぇ。
クリア後のメッセージもホロリとさせられてしまいました。
ハードモードのエンディングは更に良いと聞きますので今それを目指して頑張っております。
昔はファミコン等のゲームに熱中していたけれども今じゃ子供が遊んでる「妖怪ウォッチ」を眺めるだけというお父さんお母さん。子供が寝静まった夜に8bitのようせいに会いに行ってみてはいかがでしょうか?
きっと昔味わった興奮と熱中と喜びを思い出せることでしょう。
ただし「あと1マップだけ…!」にはご注意をw
- 和ゲー レビュー
- 23:48
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