『Grand Theft Auto V (グランド セフト オート 5)』レビュー
2013.12.15 Sunday
まさにKing of Game!
ポリゴンという新表現を得て箱庭ゲームというニューフロンティアを切り開き、一躍世界屈指のトップタイトルに上り詰めた「Grand Theft Auto III」が世に出たのが2001年。そして2013年、満を持してようやく「5」のナンバリングタイトルを冠した新シリーズが登場しました。
その名も「Grand Theft Auto V」!
そのケタ違いの開発費約260億円は映画「アバター」や「ハリー・ポッター」等のハリウッド超大作以上の予算。さらに「GTA V」が凄いのは発売後僅か24時間で約800億円を売り上げてしまったというゲーム業界どころかあらゆるエンターテイメント作品の中でも特に抜きん出た存在であることなのですッ!
ほんと、立派になったもんだなぁw
と言っても映画をもってしてお分かりのように「予算をかけた作品=面白い作品」ではないのはご存知の通り。
では「GTA V」はどうだったのかと言えば…
むっちゃ面白い!
こういうGTAを待ってました!
「III」以降全てのGTAをやって来ましたが、シリーズ中1-2を争う出来です!!
では何が良かったのかといえば「高クオリティ」「三主人公」「ブラックユーモアに溢れたストーリー」、この3つですね。
家族のイタい書込みを見てトホホ・・・
基本的なゲーム内容は殆ど変化ありません。都市型箱庭ゲームの基礎は「III」の時点でほぼ完成していますので「GTA V」となっても過去作あるいは他ブランドをプレイした人なら戸惑いなく遊べるでしょう。
が、グラフィックは極めて美しく、待ちゆく人々の挙動も自然で、起伏に富むマップはあてもなく彷徨うにも楽しい作りとなっています。さらに今回は海底マップまでキッチリと作りこまれており「ここまでやるか!」とクオリティの高さに驚かされてしまいます。
この圧倒的なクオリティの高さは潤沢な資金力の成果ですよねぇ。
ゲーム世界をより広げる要素は多く、スマホからのインターネットもその一端。
FacebookやTwitterもどきのサービスもあり読んでるだけでも楽しめますし、GTAでは大きなミッションをクリアした後にラジオのニュースでその事件を報道するという演出がありましたが、英語力が貧困な私はその内容について把握しきれない悲しさを感じていました。しかしネットのニュースで読めるようになったのは今回特に嬉しい改良点であります。
ただ物語に直接関係ない多くのホームページは和訳されていないのが残念でしたけどね。
他にはテニスにゴルフにトライアスロンにヨガという変わったアクティビティもあり。
しかしヨガって珍しいですね。私が記憶する中でヨガをプレイするゲームって「WiiFit」と「ストリートファイター系」ぐらいのものですよw
1人じゃないって素敵なことね
「GTA V」の前情報で唯一不安を感じたのが主人公が3人ということでした。が、プレイしてみるとそれは杞憂どころか最大のポイントであると分かります。
複数主人公といえば古くは「ドラゴンクエストIV」もしくは近年の「龍が如く」あたりが思い当たりますが、それらと大きく異なるのは章ごとに個々の人物の物語が語られるのではなく、同じ時間軸のなかに3人が存在し自由にスイッチ出来ることです。
さらには共闘するミッションなど、例えば銀行強盗で突入役や脱出の運転手係など役割をチェンジして計画を遂行したり、銃撃戦で狙いにくい位置の敵を別主人公に切り替えて攻撃するというプレイが実に新鮮で面白い!
ゲームプレイやストーリーテリングを多面的にみせきる見事な手法に脱帽!
主人公の1人、マイケルは普段は穏やかですがキレると半端ない暴走中年。
豊胸浮気嫁に尻軽ビッチ娘にネット番長のニート息子というとてもステキな愛すべき家族に恵まれ、翻弄される様が哀れであります。
黒人のフランクリンは「GTA SanAndreas」の主人公CJ(カール・ジョンソン)を彷彿させられるキャラクター。
CJ同様に貧困層からの成り上がりを目指す姿は比較的まともなんですが、それ故にやや物足りなさを感じられてしまいました。しかし個性的すぎる面々を調和させる触媒としての役割ですので、一番GTAの主人公らしいとも言えましょう。
そしてトレバー。彼こそが「Mr.GTA」と呼ぶに相応しい狂気と暴虐の権化ともいうべき名キャラクターであります!GTA名物ミッション「メッタ殺しタイム(妄想ミッション)」も彼の妄想という設定で堂々復活!
ヤク中の基地外ハゲ親父かと思いきや妙に意味深で深い言葉を言ったり、意外なところで可愛らしい面を見せたりしますので実に底が知れません。
まさにトレバーあってこその「GTA V」なのです!
Impotent Rage (邦題:インポマン)
ストーリーも「GTA IV」のような暗さはありません。ネジの外れたイカれたイカした展開はまさに古き良きGTAそのもの!終盤の展開で大きく壮大に盛り上がっていくという訳ではないのですが彼らの奔放な生き様を堪能できるということでこれはこれで良いと思います。
メインミッションはもちろんサブミッションも出てくるのもクレイジーな奴らばかりで実に面白い。
また映画館やTV番組で見れるアニメも今回やたら多めでどれもブラックユーモアの塊みたいな内容ですので必見ですよ!なおスタッフロールの中に「GTA:The Ballad of Gay Tony」に登場した「Princess Robot Bubble Gum」の名前がありましたが新作は見れないんですかねぇ?
盗撮された国民的アイドル
褒めちぎっている通り、基本的に不満はありません。ただマップ上では○○場や○○所といったいかにも何かイベントの起きそうなスポットが有るにもかかわらず何もなかったのは今度のダウンロードコンテンツに期待しろってことでしょうか?
しかしオンラインでは人の集まりが悪いというか、ミッション参加者を募っても全然集まらなくて楽しくないことが多いのが残念でしたね。チーム戦なんかは多く集まってこそ楽しめるものですし。
日本は隔離サーバって話ですがそれも関係してるのでしょうか?
日本版だからといえば、今回も残念ながら規制有りです。
詳しくはwikipediaをご確認ください。
TVコマーシャルはセクシャルな物はことごとく削除されてるのも残念。ここは是非ともYoutubeで見ていただきたい。
>> Grand Theft Auto V 情報&攻略wiki # テレビ番組一覧
まぁ、ストリッパーの乳首やアイドルのア○ルファック盗撮なんて日本じゃ無理だろうなと理解できますが、拷問アクションやトレバーがズボン下げて尻を晒す場面なんて別にいいやんと思いますけどね。
別にオッサンの汚いケツを見たいわけじゃありませんがw、削除基準がいまいちよく分かりませんわ。
- 洋ゲー レビュー
- 23:35
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総じて評判良いですもんねー。私はフランクリンからマイケルにスイッチできるようになったとこで、ポケモンにプレイを奪われたままですがww
来年の国家試験終わったらプレイしますよー!