Counter

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>

categories

Review

【洋ゲーレビュー】

【和ゲーレビュー】

Game Award

selected entries

links

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

『Bioshock Infinite(バイオショック インフィニット)』レビュー

Bioshock Infinite

言葉を慎みたまえ。君はコロンビア王の前にいるのだ!

「Bioshock」は物語性と海底都市の描写が高く評価されたストーリー型FPSの代表作ですが、第三作目である「Bioshock Infinite」は舞台を陽光きらめく天空都市コロンビアへ移し、大きくイメージチェンジをはかりました。
時代も1960年代から1910年へ遡り、アールデコ調のモダンさは無くなりましたがあまりゲーム等で馴染みのない時代の世界観は興味深くあります。


シューティングゲームとしては「やはりBioshockだな」って感じです。

普段FPSをやらない人間からすれば適度な難易度でそれなりに殺られますが、相変わらず復活がストレスレスなので心地良くプレイ出来ました(復活時に若干のペナルティはつくようになりましたが)。

魔法のような特殊能力も「プラズミド」から「ビガー」へ名前が変わっただけでそのまんま。
でも敵を見方につける術は弱体化した印象でしたね。「2」の最終バトルなんかじゃその術を使った後は高みの見物でクリア出来ちゃいましたしw

そして新要素の「スカイライン」
張り巡らされたレールをジェットコースターのように滑走し移動する手段ですが、なかなか爽快でGOOD。
ただ、行き先が分かりにくくなるというデメリットには何度かイライラさせられましたが。

ビッグダディといえば右手ドリルの潜水服男だと何度言えば(ry

「Bioshock Infinite」で特筆すべきはヒロインのエリザベス嬢でしょう!

有り体に言えば「囚われの姫を助け出す騎士」の物語なのですが、ピーチ姫やゼルダやヨルダやヨヨのような非力で可憐なお姫様ではなく、とてもアクティブで自らの運命に立ち向かう勇気を持った魅力的なヒロインです。

探索シーンでは鍵開けやアイテムの存在を知らせてくれたり、戦闘では彼女の能力でサポートをしてくれ回復アイテムも渡してもらることもあり非常に頼もしいパートナー。
AIもしっかりしてて、ちょっとした合間に椅子に腰掛けていたり壁にもたれ掛かったりという仕草も愛らしい。
ルックスもそんなに美少女美少女してないのが逆に良し。
声優さんも素晴らしい仕事してますしね。

戦闘の邪魔をしたり僅かな段差に引っかかって足踏みしてるようなバカAIとは次元が異なり、いかに制作スタッフがエリザベスに魂を吹き込むことに尽力したかよく分かります。


ただ「Bioshock」の顔であったビッグダディは降板し、代わりにソングバードという巨大鳥(?)が登場しましたが、ビッグダディほどの存在感が無いのは残念でした。

ストレートに言えば小難しく面倒くさいストーリー

ゲームに限った話ではありませんが、海外で作られた作品(もしくはメインの製作者が外国人)というのはその国の文化が垣間見えます。
風景描写はもちろん、喋り方であったり、登場人物の思想であったり。
海外作品の醍醐味はそこにあるわけですが、その度合いが強くなればなるほど他国民にかすかな機微心情は理解できなくなります。

「Bioshock Infinite」の場合、その「アメリカさ」が非常に色濃く投影された作品でした。
近代戦FTPのような軍事的なものでなく「GTA SanAndreas」のようなカルチャーでもありません。国民としてのもっと根源的な部分。
和製ゲームで言えば「大神」「朧村正」あたりが当てはまるでしょうか?

2013年春に発売された時点で「本年度のGame of the Year候補!」と称されるほど絶賛されていますが、日本人の私からすれば「アメリカ度」の高さゆえ理解しづらい難解な作品に感じられてしまいました。


Bioshockの「1」「2」は1960年代への憧憬がふんだんに溢れているもののエンターテインメントとしての主軸がデンとありましたが、「Infinite」は建国時の戦い(ネイティブアメリカンや中国との戦い)やキリスト教の儀式、人種差別、裕福層と労働者階級の対立などなど様々なファクターをミルフィーユのような重層構造にしているゆえ、物語の痛快さというものが私には弱く感じられてしまいました。

しかしこれは生まれ育って得てきたフィーリングの違いなので私と当のアメリカ人の感覚とでは [決して超えられない壁] があるのは致し方ないことでしょう。


とは言え、一見の価値あるゲームなのには間違いありません。

散りばめられた布石と謎。終盤の怒涛の展開と結末。前作との関連。
荘厳なまでに美しい天空都市とその影に潜む闇の対比。
共に戦う仲間としてのエリザベス。


オトナなゲーマーにこそプレイしてもらいたいと願います。



余談ですが「メタルギアソリッド」とか「サクラ大戦」とか、がらっと変えてきた三作目ってのは名作になる率が高いイメージですねェ。
というか、名作だったから印象に残ってるだけかもしれませんがw、三作目あたりで壁を超えずに同じ流れでシリーズを重ねてるとマンネリだ停滞だと言われパワーダウンしちゃうってのもまた事実でしょう。


>> 【関連】『BIOSHOCK(バイオショック)』レビュー
>> 【関連】『BIOSHOCK2(バイオショック2)』レビュー




コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック