『Retro City Rampage(レトロ シティ ランペイジ)』レビュー
2013.01.27 Sunday
旧友は16x16ドット256色のキャラ達
今や携帯機はもちろんケータイやスマホの性能も大きく上がりましたので、ポリゴン物や美麗なムービーも当たり前となりました。しかしその流れに対するアンチテーゼとして「ロックマン9」のようにあえてこの時代にファミコン調で作られるような作品も今だ健在です。
ゲームに最初に触れたのがファミコンやアーケードゲームだった世代(GBA世代ぐらいまではOKか?)からすればドット絵のグラフィックは郷愁や優しさを覚えるものです。
それはある種の「刷り込み」と言っても良いでしょう。
そして今回の「Retro City Rampage」はご覧の通り、バリバリのファミコンテイストで作られた作品です(海外作品なのでファミコンではなくNESと言うべきか)。もちろん音楽も効果音もFC音源っぽい。
ちなみにグラフィックは初期設定ではファミコン調ですが、モノクロのゲームボーイやDOS、Apple II、はたまた赤黒のバーチャルボーイ調まで用意されております。
当然ながら試してみても即元に戻すんですけどね!w
ゲーム内容を一言で表せば「8bit GTA」。
ミッション依頼を受け、街を走る自動車を強奪し、歩行者なぎ倒しながらパトカーに追われ、マシンガンやロケランで応戦といういつものプレイスタイルですw
8bit調ではありますが、車種も武器もミッションも豊富でマップもそれなりの広さ。ラジオ選曲も出来ます。タンクミッションやレースミッションなども完備。まんまGTAですね。
「GTA Chinatown Wars」あるいはGTA1や2 のようでもあります。
残念ながらギシアンはありませんが、女性と「Ice Tea」を飲むイベントあり。GTA好きな方ならピーンと来るんじゃないでしょうか?w
[CENSORED!]
上手くGTAをファミコン空間に落とし込んだなという印象です。
ただやはりこのグラフィックでは出来ることも限られてきますので、ミッション内容も似たようなものになりがちでダレてしまうのは否めません。
しかし様々なミニゲームが多く用意されているのでバラエティ感はあります。
「ゲーム機の限界はアイデアでカバー」というかつての開発者の思想が垣間見えましょう。
80年代ポップカルチャーの玉手箱
「Retro City Rampage」はGTAだけをモチーフにしたのではありません。マリオやスネークみたいな人物も出てきますし、「フロッガー」「ペーパーボーイ」「ゼルダの伝説」等を彷彿させるシチュエーションも有り。さらにはゲームだけでなく、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ゴーストバスターズ」「ナイトライダー」等などの80年代ネタが満載!
懐かしテイストなのは見た目だけではないのです。
私としてはどストライクな時代ですが、英語なので理解できない部分も多く、見逃した・気付かなかったネタも多々あったでしょうね。
難点は難易度がやや高め・クリア方法が分かりにくいものがあるということと(この辺りもファミコンっぽいとも言える)、中盤の某ミッションでたたでさえ難し目の内容なのをさらにクリアし難くなるバグがあったことですね。
私のレビューは「クリアしてから書く」ということをモットーとしていましたが、残念ながらここで断念してしまいました。
いっそレビュー書かないでおこうかとも考えましたが、やはり「Retro City Rampage」はもっと広めたいゲームでしたので今回ばかりは信念を曲げさせて頂きました。
プレイ途中段階での感想で申し訳ありません。
ドット絵や80年代カルチャーに思い入れのない人がやっても、恐らく全然楽しくないでしょう。それにローカライズされてませんので、全編英語に耐えられる人でなければなりません(読めなくてもどうにかなりますが)。
逆にそれらをクリアできる人なら一度試されてはいかがですか?
ハイエンドなグラフィックや練りに練られたゲームデザインのAAAタイトルも良いでしょう。
でもたまには「Retro City Rampage」のような一風変わったゲームでビターな難易度に苦戦しつつ各種パロディを楽しむのもまたオツなものですよ。
なお、日本でプレイするならPC版をSteamで購入するのが一番簡単です。
私がプレイしたPS3版は海外アカウントの取得とそれ用のウェブマネーが必要(海外アカウントだと日本のクレカは使えないので)。
近々360版も出るそうですが、こちらも海外アカウント要でも日本のクレカ使えるのでPS3版より買いやすいでしょうね。
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- 00:53
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