『3D スペースハリアー』レビュー
2012.12.26 Wednesday
体感ゲームの時代を知るひとならばニンテンドー3DSが出た時に「これでスペハリやアウトランが出来ればなぁ」と考えたことがあるやもしれません。
実際「ゼビウス」や「ツインビー」といった懐かしタイトルがリリースされていましたし、それらのような縦スクロールシューテイングより擬似3Dシューテイングの方が3DSの立体視に適しているのは言うまでもありません。
そして、ようやく12/26にのんびりサンタが我らオッサンゲーマーに素敵なクリスマスプレゼントを届けてくれました。
そう、「3D スペースハリアー」です。
3DS版のリリース情報を聞いた時に喜ぶと同時に気になったことが2つありました。
「プレイ感覚の相違」と「ドム」。
3D化して追加要素が加わるということは、PS2のSEGAAGES vol.2版(PS3ではアーカイブスとして配信中)やWiiのバーチャルコンソール版のようなエミュレータものではなく、恐らく新規に1から作るということでしょう。
さらに画面比率がオリジナルのの4:3画面からワイドになったという変更点もありますので、プレイ感覚が違うものになるのかも?という懸念です。
しかしながらプレイしてみると全くの杞憂だったということが分かります。
実際、移植レベルはかなり高い。
名移植とうたわれたセガサターン版に匹敵するといえるでしょう。(時々、死にボイスが出ないという惜しい点もありますが…)
ワイドになったのも予想外に良いです。むしろ元の4:3比率じゃ今後キツイかもというぐらいw
連射が付いたのもイイですね。ボス戦がかなり楽になりました。
さらにどうでも良いオマケ要素がすごい!
「ムービング筐体」設定をオンにするとキャラを動かすのに併せて画面も傾きます。
さらに「環境音」オンだと傾いた時の駆動音やボタンを押すカチカチ音も聞こえるというw
そして筐体の操縦桿が経年劣化して操作範囲が狭まるのを再現できる!って
「このスタッフ馬鹿じゃね!?」と言わせんばかりのしょうもな仕様!
しかし素晴らしい!素晴らしすぎる!!
このアホ仕様を入れた馬鹿スタッフの方々に心からの賛辞を送ります。
そしてもうひとつの懸念「ドム」。
「スペースハリアー」の名物的キャラ「ドム」は名前の通りあのドムに瓜二つ…っていうかパクリでして、スペハリが登場した1985年頃ではゲームにどっかで見たようなのが出るってのは日常茶飯事だったのですけども、さすがに今はちょっとマズイ。
ということで、SEGAAGES vol.1版やケータイアプリ版ではデザインが変わっているのです。
「3D スペースハリアー」の公式サイトを見てもドムの画像はないので抹殺されてやしないだろうかと心配していましたが、無事生存確認Okです。
緑黒赤青の4色ドムと9面ボス共々オリジナルのまんまでほっとしましたね。
ところが、「CREDITモード」ではスタッフ紹介とともに雑魚からボスまですべてのキャラが見られるのですが、ここでドムの名前が何故か「VAREL」と紹介されています。
何だんだその名前は?初めて聞いたわw
VARELってバレると読むのか?と余計な勘ぐりを入れちゃいますよw
しかしやはり何と言っても現行機で、しかも一応新作としてスペハリがリリースされることはファンとして本当に嬉しく思います。
10年ほど前に海外のGBA版を入手したときは携帯機でプレイできる時代になったんだと感慨深く思いましたが、今やそれが3Dになっての登場ですからねぇ…感無量っす。
(ちなみにGBA版は発売が何故かセガじゃなく先日潰れたTHQ。ハードスペック的にはかなりの再現をできたんでしょうけどオリジナルに対する愛情度が足りない残念移植でした)
30年近く昔のゲームがほぼそのまま+現代仕様を加えて蘇る。
当時を想いつつプレイ。
ゲーマー冥利に尽きますね。
- 和ゲー レビュー
- 23:56
- comments(2)
- trackbacks(0)
- -
- -
- by Pin
ドム突っこんできたり後ろから振り向きざまに撃ってきたりアクションが多くてかっこいいですね。
ゲームも音楽良いしスピード感あって遊んでて楽しいです。
ステージも幻想的で良かったです。
コンティニューとステージセレクトは親切ですが使えばすぐクリアできそうな気がしたので自分はゲームオーバーになったら一面からやり直して遊んでました。難易度は一番低くしてますが高速面がきついです。今なんとか15面まで進めるようになりました。
これが30年近く昔のゲームとは・・。