『Sleeping Dogs(スリーピングドッグス 香港秘密警察)』レビュー
2012.10.21 Sunday
アイヤー!香港警察が大暴れアルヨ!
今回は香港を舞台としたオープンワールド系アクション「Sleeping Dogs」の紹介を致します。久々の都市型箱庭ゲーですよ。
一言で言えばそのまんま「香港GTA」。
中華風味ですがプレイ感覚はかなりGTA III〜SAあたりに近いものを感じます。メインストーリーはシリアスなんですが、どことなく馬鹿っぽいテイストがあるのも初期GTAっぽいですね。
シナリオは香港警察の人間である主人公ウェイ・シェンがトライアド(中華マフィア)に潜入し壊滅を図りつつ組織内で成り上がっていくという内容。
警察官としての責務と仲間達との絆や友情のはざまで煩悶する姿はとても人間味に溢れていますし、ストーリーも面白いです。物語としてはどっかの映画であるようなベタなモノですが、GTAはこのあたりが弱かったこともあり非常に楽しめました。
警察なだけにタクシーや救急車をかっぱらって小遣い稼ぎなんてことはできませんが、監視カメラをハックして麻薬取引現場を取り押さえるとかという捜査官仕事が出来たりします。
基本はクライムアクションですがポリスアクションでもある贅沢さがイイですね。
香港としての雰囲気は主人公の師匠のセリフがやたら道教的だったり、ほこら(線香を立てる赤い灯籠)が街のそこらにあり、街には英語と広東語が飛び交い、夜景や港の景色で十分に感じられます。
ふと「シェンムー2」を思い出し、懐かしい感じを覚えましたよ。「久々に戻ってきたなぁ」と。
もちろん、リアル香港は行ったことありませんケドねw
あなたにはクンフーが足りないわ
「Sleeping Dogs」の特徴は銃撃戦が少なく(香港で銃所持は違法)、格闘戦が大半だってことですね。街でたむろってるチンピラやイベントで敵地で待ち構えている敵もだいたい素手もしくはナイフ等で戦います。戦闘はかなり簡単。
攻撃ボタンを連打してるだけでも割りと勝てますし、師匠に技を教われば多彩な技を繰り出せるようになります。
しかしカウンターが強すぎる。敵の攻撃時(赤く光る)にカウンターボタンを押せば発動しますが、入力フレームが長めなのでモーション読む必要なし。決まればPPPKコンボが安定で入りますしね。
終盤の強敵も手を出さずにカウンター待ちしてれば楽勝ってのはどうでしょうねぇ。
赤光りしないか入力がもう少しシビアならもっと張り合いのあるカンフーバトルになったのではないかなと思います。
でもファイナルファイト系やってるんじゃないので箱庭ゲーならこの程度が丁度いいのかも。
スキルアップすることで出来ることが増えていくのも楽しいポイントです。かといって、あまり有利になり過ぎないのも丁度いい具合かと。
減った体力は一定時間で回復するシステム。これが結構早いのも難易度低くしてる1つ。
っていうか主人公は異常なまでの超回復力の持ち主でして、最終ミッションのノーダメっぷりは凄いw デモシーンであんなことされてたのに、何で直後に走り回って格闘出来んねん!と突っ込まざるをえません。
まぁそれぐらいのタフガイじゃないと潜入捜査官なんて務まらないのでしょう。
フィクションじゃ女刑事って美人なのが当然なのに…
終始楽しく遊べましたが、ややボリュームに欠けるのが難点でしょう。クリアまで20時間強でマップも今時の箱庭ゲーからすれば狭い方です。道路から外れたエリアは行きにくい(行けない)ってのもマイナス。収集物もマップで見れるので苦労しませんしね。やりこみ要素は低いでしょう。
グラフィックやモーションも他のAAAタイトルと比較すればやや見劣りするのは否めません。
で、一番マイナスだと思ったのは、ことごとく女キャラがブサイクだってこと。
サブミッションで手伝うことになる女刑事がいますが、少なくとも「こいつのために頑張ろう!」という気にはなりませんでしたわw
制作のUnited Front Gamesはカナダの会社なので東洋人キャラだからダメなのかと思いきや、西洋人もブサイクでトホホ〜。
知り合った女性と仲良く慣れるイベントも短いながらもあるので尚更残念です。
パブリッシャーはスクエニですからこのあたりも口出しして欲しかったですねェ。
まぁチャイニーズマフィアのゲームで全員野村キャラってのは食い合わせ悪いとは思いますがw
…それはそれで面白いかもしれんなw
- 洋ゲー レビュー
- 12:49
- comments(3)
- trackbacks(1)
- -
- -
- by Pin