『ドラゴンズドグマ』レビュー
2012.07.14 Saturday
うわっ・・・私の評価低すぎ!?
カプコンのアクション大作「ドラゴンズドグマ」をクリアしましたのでレビューをまとめました。本格的な日本産オープンワールドゲームとして世界中から期待と注目を集めましたが、発売直前の海外レビューではメタスコア(平均値)74点というなんとも微妙な結果に…(ファミ通では34点)。
そこでやや躓いちゃった感ありますが、やってみるとレビュアーから低評価を受けた理由が何となくわかります。
箱庭ファンタジーRPGとくれば、どうしても「TES V: Skyrim」(>> スカイリム レビュー)の存在は外せません。欧米ゲーマーなら尚更でしょう。
まずはあの超絶クオリティが基準となってしまうのです。
その視点からすると決定的に駄目だと思った点が世界の狭さ。
箱庭ゲーってのは探索して未知のエリアをどんどん開拓していくところに喜びがあります。
「こんなところに洞窟があった」「大きな砦が見えるぞ」「綺麗な泉があるな」「スタート地点からだいぶ離れただけに景色がかなり違う」などなど、新しい発見のたびに次の挑戦や物語の展開に心躍らせるのです。
しかし「ドラゴンズドグマ」のマップはやたら狭い。
その分発見する喜びの回数も少なくなるというものです。
街と村が1つづつしかないRPGって初めて見ましたよ。
また、山頂や水辺など行けない制約があるのも不満ですね。
私の認識では見えるところはどこでも行けるってのをオープンワールドと言うんだ思ってましたがそうではありませんでした。あちこち見えない壁があるってのも和ゲー臭い印象です。
ちょっと深い水辺に入るとモヤモヤに取り憑かれて死んじゃうってのもどうかなぁ。初期の「GTA」は泳げない設定で海などにハマると即死してましたが(これも極端すぎましたがw)それを彷彿させられましたね。
要は強制的に行かせないようにしてる(そこまで作り込んでない)というのが透けて見え萎えますよ。
サブシナリオが薄いのもマイナスポイント。
私がプレイしてきた面白い箱庭ゲーの共通点は横道にそれるのが楽しくて本編が進まない状態に陥ることでした。
しかし「ドラゴンズドグマ」はサブシナリオがつまらないのが多すぎます。
依頼受けられる件数は多くても殆どが「○○を△△匹倒せ」とか「××を□□個集めろ」とかそんなのばかり。達成しても数が揃った時点でジャーン!とファンファーレが鳴って終了。
収集モノだとしてももっとお話がある内容にしてくれって。ヤル気しないってばよ。
世界の中心にポンと放り出されて西へ東へ気の向くままに歩みを進めた「スカイリム」に対して、序盤にたどり着いた帝都を起点に旅する「ドラゴンズドグマ」。
冒険心をかきたてる、という点が致命的に弱かったのが残念でした。そこが低評価につながった要因だと私は思います。
あと、JRPGにありがちな喋らない主人公ってのもかなり違和感を感じました。何の主張もなくただ流されてるだけの主体性のない奴に見えます。
終盤で権力者よりあらぬ濡れ衣を着せられる場面がありますが、そこで何の弁明もなくオロオロして脱走ってのは何なんだよ。
「スカイリム」も喋りませんが、少なくとも行動はプレイヤーに任せられています。
オープニングのたびに「飛ーび出しゃぁいい〜」と歌ってしまう罠
しかし、光る点は幾つもあります。まずは戦闘が面白いこと。
さすがは長年いろんなアクションゲームを作ってきたカプコンと讃えるべき。ハック&スラッシュのありがちなものですが、ゴブリンや狼などをザックザクと斬り伏せていくのは素直に爽快で楽しいものです。
さらにさまざまな職業に各々のスキルを装備させることでプレイ感覚を幅広いものとしています。
サイクロプスやキメラなどの何メートルもある大型ボスとの戦闘は燃えます。
「ワンダと巨像」のように敵にしがみつき這い登り、背中や頭をガシガシ殴る!飛行型の敵ならそのまま空まで飛び立たれることも!
大型種と対峙する迫力と巧みな演出。私は「モンスターハンター」は殆どやったことないので比較はできませんが、そのノウハウが活かされてるのは間違いないでしょう。
終盤のドラゴン戦もとても素晴らしかったですね。
そしてなんといってもポーンのシステムが「ドラゴンズドグマ」に於いて一番特筆すべき点です。
異界より来た従者という設定のNPC(ノンプレーヤーキャラ)で「ドラゴンクエスト」の3や9のパーティメンバーのようにただズラズラと主人公の後ろをついてきて一緒に戦ってくれる仲間です。
無口な主人公に対して、お喋りでうるさい奴らというマイナスはありますがw
主人公と自分のポーン、それに他プレイヤーのポーンを2人あわせて最大4人パーティで旅をします。
このマイポーンを外に出せるってのが面白いですねェ。
箱庭型のゲームはマルチオンラインで一緒にプレイするってのが楽しみの一つでありますが、特にパーティ組むRPGタイプのゲームは楽しいながらも時間的なものや人間関係など煩わしい部分が生じることが少なからずあります。
それを自分の従者というかたちで他プレイヤーの冒険に参加するアイデアは非常に素晴らしい。
自分のポーンへの愛着も出ますし、フレンドのポーンを呼び寄せれば擬似的にでも一緒にプレイしているような感じをも味わえるのです。
「ドラゴンズドグマ2」が出るならこのシステムは是非とも生かしておいて欲しいですし、違うゲームでも展開してくれればと思います。
しかしポーンってのはなかなかイイ存在ですねェ。私も1人欲しいですよ。
リアルポーンが作れるってんならキャラエディットだけで半日かけちゃいそうw
そして【以下自粛】
「ドラゴンズドグマ」の世界ではポーンは日常的な存在らしいので様々なことに使役させられているのでしょう。
帝都の下町にいかがわしい通りがありますが、そこでは売られたポーンが夜な夜な働かせられているのだろうかという邪な妄想をしてしまうのは私だけではあるまいw
- 和ゲー レビュー
- 18:12
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ラスト付近の展開って結局理解出来ました?
自分は、意味不明のままですw
あと、何気にドラゴンズドグマはRPGではなくて
公式でアクションゲームとされている(オープンワールドアクション)ので
RPG要素が薄いのは、許してやって下さいw
オープンワールド要素については…まぁ…うん。