『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』レビュー
2012.04.13 Friday
人として生まれ男として生まれたからには誰だって一度は地上最強を志すッ!
「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」は「龍が如く」のスピンオフタイトル第2弾。前作の「クロヒョウ 龍が如く新章」もプレイ済みでレビュー書こうと思っていたのですが、何だかんだでタイミングを逃してしまい書かずじまいでした、スミマセンw
ゲームの流れとしましては「龍が如く」と全く一緒。
章立てに区切られたシナリオを通じて大きな物語があり、裏では大物政治家が糸を引いていて、サブイベントをこなしつつ、街のチンピラやヤンキーに因縁つけられるのをしばき倒し、キャバ嬢に貢いだりカジノに行ったり、ラストはミレニアムタワー屋上で半裸でどつき合いという、半ば様式美化してるいつも通りの「龍が如く」ですw
「龍如」と比べると格闘ゲーム的な要素が強いというところが特徴でしょう。
主人公 右京龍也は地下格闘場「ドラゴンヒート」に所属し、そこで様々な猛者達と闘い進んでいく展開です。ちなみに全10章あるなか「1」では試合に10勝、「2」では8勝しなければならないという設定で、章の最後に試合して勝って次章に進むという感じ。
そういう意味では区切りがはっきりしていてステージクリア感が強いですね。
バトルシーンは基本俺tueeeなゲームなのでそう難しくはありませんが、ピヨリ時間が長いのと敵が起き攻めをきっちり置いてくるので下手にハマると一方的にやられ続け、ひたすら回復ボタンを連打してるだけという展開になりがちなのはちょっとストレスでしたね。
ちなみに「1」ではキャッチ(相手の攻撃を掴む)を多用する敵が鬱陶しく手ごわかったのですが、「2」ではそれをする敵が滅多に出なくなったのでかなり戦いやすくなりました。
そのせいなのか難易度も下がった気がします。
幕間のムービーはイラストが動く感じで迫力満点に表現されています。
同じPSPの「MGS:PW」同様の手法ですが、どちらも据置機では気合の入った3Dムービーなのに、PSPではイラストでと同じ表現を行なっているのが面白いですね。
単純にセガがパクっただけかもしれませんがw
ヤンキーが更正したら割増で良い人に見える法則
「クロヒョウ」の良いところは主人公のキャラクター性でしょう。「龍如」の桐生一馬は冒頭で友人のために殺人犯の汚名をかぶってムショ入りするような出来過ぎた人間ですが、「クロヒョウ」の右京龍也はヤミ金襲撃してヤクザを殴り殺してしまうというGTAクラスの極悪人w
しかしそんな彼が強敵(とも)との戦いの中で学びを重ね、人として成長していく様は桐生一馬の物語に無いファクターでした。「2」では凄くイイ先輩っぷりを発揮してましたし、「1」のオープニングからすれば相当大人になったなと感じられます。
それに若いだけに自分の信念を持って熱く前向きに進んでいるというのも素晴らしいですね。やや巻き込まれ型な桐生ちゃんよりアグレッシブに困難に立ち向かっている姿がカッコイイ。
和ゲーにありがちな無難でそつない童貞臭い好青年キャラとは一線を画しています。
悪い点は「龍如」の悪い点そのマンマ。
移動がメンドくさいとか、エンカウントバトルが鬱陶しいとか、展開も移動戦闘移動戦闘の繰り返しとかそういう点。
ですので逆に言えば「龍如」が楽しめた人なら「クロヒョウ」も間違いなく楽しめると思います。
♪と〜とれとれ、ぴ〜ちぴち、かに料理ぃ〜
「1」の舞台はお馴染みの神室町でしたが、「2」では大阪の蒼天堀にも行けます。このあたりも「龍如2」と同じですねェ。メインでもサブシナリオでも東京大阪を行ったり来たりすることになり、非常にボリュームアップ。
新規のアルバイトやアーケードゲームがいろいろ追加された中で、キャバクラの黒服バイトは何故か「かまいたちの夜」風でやたらミステリーっぽく、ガンシューティングはファミコン版「Wizardry」風味というミスマッチさが笑えますw
ただ「龍如2」の時もそうでしたが、巌橋(戎橋)の看板は是非ともグリコのアレを出して欲しいですねェ。アレあってこその大阪ですよ。
蒼天堀通り(道頓堀通り)ではかに道楽やづぼらや、金龍の看板がイイ感じなのに惜しい!
これからのセガ営業部の頑張りに大いに期待していますw
今やセガの看板タイトルに成長した「龍が如く」。先日は新作が開発中とのアナウンスが出ました。
「クロヒョウ」は「2」が出たばかりですので今後の展開については当然まだ何も出てませんが、このまま終わらせるには惜しいので是非とも「クロヒョウ3」を出してもらいたいと思っています。
- 和ゲー レビュー
- 17:50
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