『ゴーストトリック』レビュー
2011.08.28 Sunday
「ゴーストトリック」クリアしましたので感想をば。
やや古いゲームなので今更なんですがw
簡単に説明すると、生前の記憶を無くした幽霊がモノにトリツク能力を駆使して他人の死亡や運命を変えていくアドベンチャーゲームです。
謎の導き手(電気スタンド)にいざなわれ、目前で殺された女刑事を助けることにより自分自身の記憶をたぐり寄せる一夜の物語が始まる、といった内容。
制作は「逆転裁判」の巧舟氏。「逆転裁判」は秀逸なシナリオがすごく評価されたゲームだったものの、システム自体はオーソドックスなテキストアドベンチャーで目新しいところはあまりありませんでしたが、「ゴーストトリック」はモノにとり憑き動かし起こってしまった事件をあるべき姿に変えていくっていうゲームデザインが斬新で楽しい。
言っちゃえば設置された動的なパズルを如何に解いていくかというゲームなんですが、見せ方が上手く難易度も適度に低めなので、解く喜びが心地よく感じられ楽しくゲームを進められます。
全18ステージで、1ステージ30分程度でクリアできるテンポの良さもGOODですね。
物語大詰めで話が最高潮に盛り上がるシーンでは逆にパズルが以外に簡単でストーリー展開を阻害されませんでした。単に慣れていたのか、デザイン上意図された難易度だったのかはわかりませんが、後者ならば見事なゲームバランスと言えましょう。
そしてヌルヌル動くキャラのモーションも見ていて気持ちイイ。
オッサンゲーマーとしては「カラテカ」や「プリンス・オブ・ペルシャ」といったブローダーバンド社のゲームを思い出しますよw
で、一番良かったポイントはといえばやはりシナリオでした。
さすがは「逆転裁判」の作り手。巧舟は天才だと思わず唸っちゃいますねェ。
中盤ぐらいまではフツーな感じで進めていましたが、終盤の展開にはどうなるんだ?どうなるなだ?とかなり惹きこまれてゆき、ラストの一言には思わずホロリと来てしまいましたw
素晴らしい!
エンドロールで拍手ですよ。素敵なゲームをありがとう!と。
是非続編を!と期待したいんですが、システムと設定がガッチリ喰い込んでいますし、これ以上無い綺麗な終わり方をしたので同システムで続編ってのは厳しいでしょうねェ。
もう発売されて1年以上経つゲームですが、今回ようやくプレイしました。
発売時よりかなり気になっていたものの購入までには至らずだったのですが、もっと早くやるべきだったな、と思います。
ゲームに限らず映画でも音楽でもスポーツでも何でも、面白いもの素晴らしいものはこの世に溢れんばかりにあります。
しかし現実として全てを網羅するのは誰にも不可能です。
ならばせめて自分の好きなゲームという枠の中で、自分の好むジャンルの中で「これは!?」と思うものがあれば自分の嗅覚を信じて積極的に手にするべきでしょう。
人よりちょっとばかり長い間ゲームしてきたつもりですが、やはりまだまだアマイなと反省しきりですw
- 和ゲー レビュー
- 23:51
- comments(4)
- trackbacks(0)
- -
- -
- by Pin
私もやりましたが、最近出会ったゲームの中でも指折りの作品だと思っています。
ストーリーが進めば進むほど面白くなってきて
どんどん止め時が分からなくなり…(^^;)
夜遅くなっても遊んでたっけw
ミサイルが可愛かった♪