『メタルギアソリッド:ピースウォーカー』レビュー
2010.06.20 Sunday
個人的には憲法九条は※※すべきだと思います
核、抑止力、そして戦争と平和。
これらのフレーズを聞いて思い浮かぶのは何でしょうか?
憲法九条とかどこかの政党、アメリカ・中国・北朝鮮、あるいは今年(2010年)話題になった沖縄・普天間基地という方も多いでしょうか。
しかし、よく訓練されたゲーマーなら脳裏に浮かぶのはただ1つ。
そう「メタルギア」ですね。
1987年の初代「メタルギア」登場以来、今ではコナミを日本を代表する世界的なゲームタイトル。そのPSP向けの新作が今回紹介します「メタルギアソリッド:ピースウォーカー」です。
時代は1974年。ベトナム戦争終結の前年で、PSPの前作「ポータブルOPS」(サンヒエロニモ半島事件)の4年後。中米コスタリカが舞台となります。
物語としてはPS2用「メタルギアソリッド3:スネークイーター」のアフターストーリーとしての側面が強いので「スネークイーター」経験者には大いにお勧めいたします。(むしろそれをやってないとよく分からないであろう点が多し)
ありふれた言い方をすればこれが携帯機の内容なのかと言わんばかりの濃度と物量。
メインシナリオの内容はもちろんのこと、やってもやっても次々出てくるエクストラミッション。
育っていく様が楽しいマザーベース育成に圧倒的ボリュームのブリーフィング。
さらに「モンスターハンター」の怪物とも戦えるとあって、もうオナカいっぱいです!
携帯機のゲームってどこか物足らなくて「ああ、容量が無かったんだな」と思うことがしばしばありますが、こと「ピースウォーカー」に関してはそんな思いは一切ありません。たかだか1.8GBのUMDディスクにこのボリュームをよくぞ収めたと感心することしきりです。
ゲーム内容も文句なしなので、メタルギアあるいはアクションゲーム好きなら四の五の言わずにさっさとプレイしろ!と自信を持ってオススメできます。
やっぱりPSPでアクションゲームってのは…
しかし、幾らかの不満点があったのも事実です。
一番の問題点は操作性でしょう。
これは体験版の時から危惧していましたが、やはりやりづらいままでした。PS3のコントローラーとかだったら問題なかったんだろうと思いますが、これはPSPのインターフェイスの問題なのでどうしようもない。
開発側も理解しているらしく、3タイプより選べれるってのが苦肉の策っぽいですね。
瞬時に直感的に武器・アイテムチェンジが出来るキー設定であって欲しかった。
そしてシナリオですが、4章でいったん終わり、5章で真のラストとなります。物語はメタルギアシリーズとしてみれば、ちょっと綺麗事で終わりすぎたんじゃないかなァ?と。シナリオの完成度がやや低い気がしました。
いつもの「話をおもっきりひっくり返されて怒濤の展開」ってのが無かったのも少々物足りない(ラスボスは驚きましたが)。
シリーズ恒例の「スタッフロール後」も別に対したこと無いですしね。
ま、これはファンの勝手な思いこみ意見だと流してくださいw
あと先に触れましたが、「ピースウォーカー」は「スネークイーター」の後日談なのでそれを知っているかいないかで楽しめる度合いが大きく変化するでしょう(ついでに言えば「ポータブルOPS」も経験済みだと尚良し)。
シリーズ物だからある程度はしょうがないでしょうけどね。
もちろん補足説明が多々入りますが。
「天国の外」へ通ずる修羅の道
舞台となるコスタリカ。そもそも「コスタリカってどこにあったっけ?」と言う方も多いでしょう。言うまでもなく私もその1人です。
しかし大・丈・夫。「ピースウォーカー」のブリーフィングを全て聴けば地理から歴史から学ぶことが出来、終わることにはもう完璧なコスタリカ通。「コス通」と名乗れるレベルに至れます。
ま、少なくとも私の人生に於いては微分積分並みに何の役にも立たない知識でしょうがw
しかしこういう勉強が出来るってのはメタルギアの大きな長所だと言えましょう。
冷戦期のソ連、キューバ危機、チェ・ゲバラの最後とか私はメタルギアで学びましたので、不勉強者にはありがたいことです。
ゲームやって得られる知識って「CONTINUE」の綴りと太平洋戦争の開始年が「1942」だって事ぐらいですしねw
メタルギア史ではこのあと主人公ビッグ・ボスは南アフリカに「アウターヘブン」を設立し、彼の遺伝子より生まれたソリッドスネークと対峙するという流れとなります。
「スネークイーター」で母国アメリカへの不信感を覚え、「ポータブルOPS」で設立に必要な資金と人材、そして「ピースウォーカー」で不本意ながら※※※※※と※を得ることになりました。
アウターヘブン設立と蜂起まで、恐らくもうあと1,2回はビッグ・ボスの物語が語られるでしょう。
今後彼はどういう「天国の外」へと通ずる修羅の道を歩むのか。
大いに期待して次回作を待ちたいと思います。
- 和ゲー レビュー
- 18:06
- comments(10)
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PWもまた買ってみたいと思います。
話が変わりますがサイフォンフイルターシリーズはプレイする気ありますか?
ダークミラー面白がったですよ。