『ノーモア★ヒーローズ 英雄たちの楽園』レビュー
2010.04.26 Monday
※当レビューは360版でのプレイ感想です。
女キャラもセクシーでイイぞ!
旨いと評判のラーメン屋がありました。
そこのチェーン店が近所に出来たので食べに行ってきました。
確かにスープは旨いし麺も具材も味はイイ。万人向けではないでしょうが、私好みの味付けです。
しかし、汁はヌルいし麺は茹ですぎてグニョグニョ。焼き豚は油が固まってるし、ライスはべちゃべちゃ餃子は生焼け。
勿体無ぇよなァ。
ちゃんと作ってればもっともっと旨く食べられるのに。
今回の「ノーモア★ヒーローズ 英雄たちの楽園」はまさにそんな感じのゲームでした。
ゲーム内容は全米殺し屋協会代第11位の主人公が1位を目指して順番にランカーと戦っていくといった内容。
殺し屋たちはみな個性的でイカれたイカしたナイスな面々。そこに至るまでのザコ戦は「無双」の雑兵レベルでサクサク倒せて爽快です。パワーアップアイテム等もありますがそれが欲しくなるほど苦労はしません。
一転、ボス戦はどいつもそれなりに手強く手応えがあってイイ感じです。なおかつ理不尽なバカ強さを発揮するような輩がいないってのも好印象ですね。きっちり敵の攻撃を見切って反撃すれば必ず倒せるバランスはナイスでしょう。
シナリオもバカ要素をふんだんに含みつつも締めるところは締めてますし、「本当のエンディング」のアホで意外すぎるラストは必見でしょう。
それに、散見される8bitゲームテイストやプロレス愛、いろんな映画のパロディ要素など、イマドキのゲームにしては珍しいほど作家性が濃いのは善し悪しでしょうが、「灰汁(アク)もまた味のうち」という通り私としては「アリ」でした。
(プロレスはよく分かりませんが)
と、ゲームの「キモ」の部分はイイんです。
が、それ以外の部分で詰めが甘い点が多々多々見受けられますので、勿体無ぇよなァと思わずにはいられません。
ロード・オブ・リーディングス
まずは「ロード地獄」。
頻繁にローディングしますし、数分かかるような異様にクソ長いときもしばしば。テンポとやる気をそがれるのは否めません。数秒のデモシーンの読み込みをその数倍ローディングするとかもしばしばです。
それにサイドミッションを失敗して「リトライ」したとしても、そのミッションの再スタートではなく入り口から再開されてミッション開始選択でまたローディング…って、アホか!即座にミッション再開せェ!
移動シーンでもそう。フロリダチックで陽光きらめく風光明媚な街並みかと思いきや、殆ど車も通行人もなく凄く閑散としていてどこの不景気な観光地だよ、とw
それにマップ自体狭く、行く場所も決まっているので移動すること自体楽しくないのです(でもバイクのブーストが楽しいのでそれでやや救われています)。
そもそも箱庭形式にする必要性自体無かったのでは…?
バイクがよく障害物に引っかかって身動きとれなくなるってのもまたストレスでしたね。
それに、ムービーシーンで音ズレするのが何カ所かあったのは非常に萎えます。アレは最低でした。
もう1つだけついでに言わせてもらいますが突然始まるシューティングゲームで、自機がやられた後しばらくの間無敵なのは当然としても、パワーアップアイテムに対しても当たり判定がないってのはどないやねん、と。そこら辺はシューティングの不文律なんちゃあうんか?と言いたい。
(すんません、ここはどうでもイイですw)
と、挙げ連ねればキリがありませんが、細かい不満点があちらこちらで見受けられてしまうのが残念でなりません。
「ちゃんと作ってればもっともっと旨く食べられるのに。」です。
ちなみに、「フリーズが多発する」という話をよくネットで見ますが、少なくとも私は一度もありませんでしたのでこれに関しては何も言うことはありません。
このゲームを作ったのは誰だあっ!!
何度も言うように、基本的には面白いゲームです。ただ詰めが甘い。
詰めが甘いのはおそらく納期とか予算とかそんな理由でしょうか。一度延期となりましたが、もう一度延ばしていればもっと完成度の高い出来になっていたのは間違いでしょう。
しかしそれはコッチは知ったこっちゃあない。
何月何日に発売すると決めたのはメーカーです。それに間に合わせきれなかったってのは客には何の関係もない話。
期限内に作りきれなかった、プロとしての仕事をやりきれなかったディベロッパーは恥じるべきです。
しかし、それともう1つ言いたいことがあります。ゲームではなくすでにプレイした人&興味のある人にたいしてですが、ネットの流布に惑わされすぎんなと言いたい。
確かに読み込みは多いしクソ長い。それによってテンポが悪くなりストレスなのは同意します。しかし、ネットの風潮はソコを過剰なまでに叩きすぎてるように思います。
PS3版「ベヨネッタ」も同様に言われてましたが、ロードが長いってのはそこまで悪か?と。ヒステリックすぎるません?
一部の不具合を誇張して吹聴するんじゃなく、そのゲームの本質を見て批評しましょう。(といいつつ、私もごく一部をふくらませて面白可笑しく書くことがよくありますがw)
「クソゲーオブザイヤー」にまでノミネートされてるそうですが、ソコまで酷いものじゃあありません。不具合のほか世界観の好き嫌いはあるにせよ悪いゲームではありませんし、何だかんだ言っても私は楽しく遊べました。続編も日本語版が出るならプレイしたいです。
ネットの誹謗中朝に惑わされないでください。自分の嗅覚を信じて「面白そう」と思ったモノならトライしてください。
肝心なのは他人がどう言ってるかではなく、自分がどう感じるか、でしょう?
人の感性なんて百人百様です。
自分がイイと思うからって他人もイイと思うとは限りません。
私の「マイベストAV集」を友人に貸したら内容にドン引きされたってこともありますしねw
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- 02:01
- comments(9)
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これ欲しいなあと思っていただけにロード地獄と知ったときはだいぶ気勢が削がれましたが、レビューを読んで確かに、と思い直しました。
ネオジオCDに比べればずっとマシだろうと。