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『DEAD SAPCE Extraction(デッドスペース エクストラクション)』レビュー


デッドスペース:エクストラクション



諸君!私はデッドスペースが好きだ


絶妙の演出と秀逸なゲーム性で話題を呼んだ「デッドスペース」
あまりのゴア表現に日本語版リリースの予定は依然として無さそうですが、そのプロローグエピソードがまさかのWiiでしかも日本語版発売でとなったのが「デッドスペース:エクストラクション」です。
しかもTPS(三人称視点シューティング)だった前作と違い、今回はゲーセンのガンシューティングでよくあるタイプのレールシューター型(移動が自動的に進むタイプ)となってきました。
「デッドスペースがWiiでしかもレールシューター型かよ!」という不安の声も多々ある中(私も不安でしたw)、いざ「エクストラクション」をやってみると「思いのほかデッドスペースしてる良作」という感想です。

「デッドスペース」をシューティングアクションゲームとして見た場合、一番のポイントは「部位攻撃」でしょう。敵の脚を撃てば移動を封じ込める事が出来、腕を撃てば攻撃出来なくさせられる、というものです。
「エクストラクション」でもそれは健在。むしろそれが出来ないと苦戦必至。迫り来るクリーチャーの脚をもいで腕を断ち、ダルマにしてとどめを刺すのが前作同様の必修テクなのです。

その爽快さは格別!

弾薬を用意したパルスライフルの一斉射撃が轟音と共にエクスプローラーを吹き飛ばすのが好きだ。
空中に浮かべられたリッパーブレードでスラッシャーの四肢がばらばらになった時など心がおどる。
アイザックの操るフォースガンがスラッシャーを撃破するのが好きだ。
悲鳴を上げて 燃えさかるプレグナントから飛び出してきたスワームを火炎放射器でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった。
光線の列をそろえたラインガンが ネクロモーフの戦列を蹂躙するのが好きだ。
恐慌状態のアイザックが既に息絶えたリーパーを何度も何度も踏み潰している様など感動すら覚える。

・・・きりがないのでこの辺でw


なおこのゲームに関してよく言われるのが「何故これがD区分?(17歳以上対象)」って事でしょう。ゴア表現は「日本語版でよくぞここまで!」と絶賛すべき出来!人間を攻撃した際の人体欠損こそありませんが、クリーチャーに関しては前述の通り全く問題なし。敵のグロテスクさもそのまんまです。
要は相手が人間じゃなければイイって事なんでしょうかねェ?
だったら相手は人間に見えるけれど実はアンドロイドですミュータントですって設定にしちゃえば何でもアリになっちゃいそうですがw


この「デッドスペース:エクストラクション」で珍しいところはプレイヤーが動かすキャラは1人に固定されていないという点です。ステージ1のキャラは発掘現場の作業員、ステージ2では歴戦の警備員(事実上の主人公)という風に。これにより物語を多角的に見る事が出来るので、より映画的な演出を可能としています。。

場面場面の演出もかなり映画チックでプレーヤーキャラも同行者たちも道中よく喋ります。ゲームは映画的になったと言われて久しいですが、これほど演出面でかなり「らしい」作りにしているのは珍しいのではないでしょうか。

ただ、その演出パートが多すぎるだけに初回は良いとしても2週目以降は鬱陶しいのも確か。シナリオモードの総クリアに5.6時間ほどですが、それだけのボリュームの映画を観た直後にもう1回観るようなモノです。


面白いです、この「デッドスペース:エクストラクション」。
洋画を見ているようなドラマチックな演出。爽快なシューティングアクション。
Wiiのカジュアルタイトルの多いWiiでは出色の出来栄えと言って良いかと。
海外版とほぼ同時の発売なのに日本語ボイス化もばっちりですし、EA日本法人は良い仕事をしてくれました。拍手ッ!!

ただ惜しむべくは、前作「デッドスペース」は傑作すぎた、ということでしょう。
偉大な兄と肩を並べるには程遠かったですね。




クリーチャーの 正体見たり 俺の影


「デッドスペース」の最も優れていた点は主人公の無惨な死にっぷりや部位破壊のゲーム性ではなく、光と音による恐怖演出に他なりません。

殆ど人っ子一人いない薄暗い船内。響くのは自分の足音とどこかで動く機械音のみ。
いかにも出そうな雰囲気…、[ガシャン!] うわッ!どっかで音した!ドキドキ…。
恐る恐る曲がり角を曲がると…うわぁぁーッ!何か動いたー! [バシュンバシュン!!(発砲)]
…って俺の影やんけ!ふぅ、脅かしやがってこの野郎(と影にツッコミ)。
[キシャァァァーーッッッ!!] って背後から来たーーーッッ!! Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ

ってのが最高に良かったのですが、「エクストラクション」はレールシューターシステムが裏目に出ました。
どういう事かというと、プレーヤーの意志とは関係なく勝手に移動されますので、どうしても一人称視点にもかかわらず「プレーヤーキャラ≠プレーヤー」となってしまいます。
弾薬やアイテムはステージ内に落ちている物をテレキネシスで拾うのですが、「あ、今のアイテム取り損ねた!こら俺!勝手に進むな!もう一度振りかえれ!」ということがしょっちゅう起きます。
これではゲームキャラを自分自身だと捉える事は出来ません。
前に進むのが怖い場所でも関係なくガンガン進まれてしまい、敵のいる方向を確実に向いてくれる状況では恐怖など感じられる筈がないでしょう。

「デッドスペース」の一番美味しかった部分が抜けてしまったのでは、非常に残念でした。
が、しかし続編ではなく別のベクトルのゲームなのだと割り切っちゃえば、案外イケるのも確かです。


それともう1つ。
この「エクストラクション」で顕著になったのですが、「デッドスペース」の欠点は「敵のバリエーションが少ないこと」でした。
ストーリーモードは別に構いません。こちらは物語や探検に比重を置かれているので敵の種類が少ないのは全然気になりません。
しかしアーケードモードは別。次々現れるクリーチャーをバリバリ倒していくゲームですので、敵種と攻撃パターンが少ないのは非常に面白味に欠けます。ステージボスみたいなのもいませんし。アーケードオンリーの敵を用意してくれれば良かったんですけどねェ。
アーケードモードに関してもう1つ言えば、まれに殆ど移動しない敵が遮蔽物の影から出てこなくてゲームの進行がそこで止まってしまうことがありました。一定時間たつと強制的に前に進むとか何かしらの対処を施して欲しかったですね。こうなっちゃうとリセットせざるを得ませんので。


ストーリーは「デッドスペース」の前の話なので、若干のネタバレがあります。それにマーカーやらユニトロジー教やら前作をやっていないと意味不明であろう用語が出てきます。ということは「エクストラクション」は前作をプレイ済みの人が主な訴求対象なのでしょう。

しかしプラットフォームをWiiに移しゲームシステムも大幅に変化させたりして前の良かった部分を潰してしまい、正直言って誰に売りたいのか何をしたいのかよく分かりません。
その証拠に海外では初週1万本も売れていないとか…。
ちなみに日本では3000本弱。比率的に大健闘と言えてしまうのが悲しいところです。

「エクストラクション」はファンならば買いでしょう。新たな謎も出てきてますし、「DEAD SPACE 2」に備えてやっておいて損はありません。前作をプレイしていなくてもちょっと過激なゲームを求めているWiiユーザーにもお勧め出来る作品です。



補足ですが、先日のファーストインプレッションで「リロードが遅くて焦燥感が独自の恐怖感を煽っている」などと書きましたが、クイックリロードをマスターしちゃえば楽勝でしたw

マニュアルはちゃんと読まなあきませんな。



【関連】『DEAD SPACE(デッドスペース)』レビュー

評価:
エレクトロニック・アーツ
¥ 4,288
(2009-10-01)


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