『BIT. TRIP BEAT』レビュー
2009.05.03 Sunday
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君は知っているか?ファミコン以前のゲーム機を
任天堂の「テレビゲーム15(もしくは6)」というゲームハードをご存じでしょうか?あるいはエポック社の「テレビテニス」等その当時に多々発売されていた類似ハードを。
カートリッジ式ではなくハード内ROMに書き込まれたゲームのみプレイできるタイプのマシンで、ゲーム自体は「PONG」クローンばかりの今からすると相当粗末なモノですが、当時は「家のテレビでゲームが出来る!」と言うこと自体がフューチャーなエクスペリエンスだった時代で、私もよく近所の友達の家によくやらせてもらいに行っていました。
ちなみに「PONG」とはコンピュータゲームの始祖的存在で、ダイヤル式コントローラーで画面左(&右)のラケットを操作し、飛んでくるボールを跳ね返すテニスゲームです。「ブロック崩し」「アルカノイド」をもっとシンプルにしたものと考えて貰えば良いでしょう。
で今回の「BIT. TRIP BEAT」はその「PONG」に「ビートマニア」要素とオールドハードのレトロ感をプラス。極荒ドットとテクノサウンドが相まって中々楽しめる作品となっています。
プレイ姿がキモくない音ゲー
PONG系ゲームってのはダイヤル式コントローラーが絶対無比に最良のデバイスで、ファミコン版アルカノイドの十字キープレイなんてまともなプレイ出来たモンじゃなかったですが、Wiiリモコンでの操作(横持ちで上下にひねるだけ)はかなり親睦性高し。
これなら大山のぶ代女史もご満悦でしょう。
「BIT. TRIP BEAT」のゲーム自体は飛来するボールを打ち返すのみ。それだけ。
で、簡単かと言えばそんなことありません。次々飛んでくる中でキチキチとラケットの位置合わせをするのは凄く集中力を要し神経を使います。正直言って、リズムに乗ってる余裕はありませんw
連続プレイはちょっとしんどいですね。私は2プレイぐらいが限界ですわ。
それにちょっとステージが長めなのも気になりました。出来れば1ステージ1分ちょいぐらいにして、その分ステージや曲調がいろいろあるようなビーマニみたいな構成だったらもっと長く楽しめるでしょうし、追加コンテンツ商売が可能ならばメーカー側も美味しかったんじゃないでしょうか。
この手のサウンドが好きな人も多いですから曲数が多ければサントラ発売なんてことも出来たでしょうに。
まァ、コナミみたいに曲と絵変えただけで新作扱いするあくどい商売もどうかと思いますがw
地雷原と揶揄されるWiiウェアですがw、500ポイントでこの内容なら十分アリかと思います。
万人向けではありませんが、テクノ好き・レトロ好きなどで上動画のテイストにピピッときた人なら買って間違いないでしょう。
この「BIT. TRIP BEAT」のような佳作が埋もれかねない状況下、ネームバリューに騙されてクソゲーオブザイヤー候補作が人気ランキングトップに立ってたりするんですから、賢い消費者であるために情報ってのは大事です。
- 洋ゲー レビュー
- 11:37
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