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『428 〜封鎖された渋谷で〜』レビュー

428 〜封鎖された渋谷で〜


我が生涯に悔い有りまくり


私は年に20〜30本のゲームを購入していますが、そのうちおおよそ半分ぐらいが中古品です。その中で年に1本あるか無いかの割合で中古で買った事を非常に後悔するゲームに巡り会えます。
「これはもっともっと世に出回って評価されるべき作品だ」
「たとえ僅か1本だとしても売上本数アップに協力したかった」と思えるようなタイトルです。
あまり売れなかったと聞くと尚更です。

「428 〜封鎖された渋谷で〜」はまさにその通りのゲームでした。
発売されて半月ほどでの中古買いでしたので差額なんて知れたもの。新品を買えば良かったととても後悔しています。



渋谷 第二章


「428」は複数の登場人物による文字通りマルチシナリオのテキストアドベンチャーです。
誰かが何かの行為をした事によって引き起こされる「偶然」が他の人物に影響を及ぼす。その複雑に絡み合う運命の交差を上手く導き、おのおのをあるべき方向へ向かわせる、と言った内容。
そう聞くと小難しいようにも思えますが、難易度は非常に低いです。
バッドエンド時に表示されるヒントはかなり具体的なので悩むところはあまり無いかと思います。むしろ数々のバッドエンドを観るのも楽しみの1つなので、あえて「これは違うだろう」という選択を選んでバッドエンドへ向かうのもアリです。


このゲームデザインは前作に当たる「サウンドノベル 街 -machi-」と殆ど同じ物です。「街」も非常に評価されたタイトルでしたが(それなのに売れなかった所まで同じ)、全体のまとまりと後半の盛り上がりという点で出来は「428」に軍配が上がるでしょう。
「街」はそれぞれの物語が非常にバラエティに富み、やたら明るい話や異様に病んでいる話があったりしてキャラ達のカラーが明確に打ち出されていました。
反面「428」では、ほのぼの話かと思いきや意外な展開を見せたり ハードかと思えば要所要所にユルいギャグが出てくるので、総括してみれば前作ほどのメリハリはありません。
しかし「街」とは違いストーリーの中心に大きな軸があり、終盤は全員がそれに収束しますので物語終盤は凄く盛り上がります。

「街」と「428」はストーリー上の繋がりはありませんが、舞台としては「街」の10年後の渋谷らしく、TIPS(解説文)にその断片を垣間見る事が出来るのがイイですね。


このゲーム、何が良いかと言われればズバリ「シナリオの良さ」「愛すべきキャラクター達」です。テキストアドベンチャーというプレーンなスタイルだけにその旨味はストレートに味わえます。

作り手が海外のTVドラマ「24 -TWENTY FOUR-」みたいなのを作りたかった、と言っている通り、「428」のシナリオは1時間単位で区切られ、全員がそこまで辿り着かないと次の時間へ進めませんが、物語がちょうど盛り上がるところで切られるのでまさに「24」のよう。
物語にグイグイ引き込まれてしまいます。

キャラが良いのは良い物語の必須条件ですが、「428」はメインはもちろん脇を固める人達もまた良し。
本編ではいけ好かない奴だ、と思っていても、クリア後に見られるサブシナリオで意外な点や面白エピソードが知れてちょっと見直したり。群像劇というものはキャラに魅力があってこそ成り立つのですが、メインもサブも皆魅力的だというのはとても素晴らしい。

操作感で不具合は何もありませんでした。ストレスの無い良いシステムです。



出しゃあエエちゅうもんやない


ベタ褒めですが、不満点が2つありました。しかも徹底的に気に入らない2点が。

1つは、タイアップです。
エンディングテーマが某アーティストの曲になっているのですが、それがエンディング以外端々に出てきます。渋谷が舞台なので至る所にポスターや街頭広告、あまつさえメインキャラの1人がそのアーティストのファンという設定なのでそのシナリオ中にサイトがどうのファンクラブがどうのとちょくちょく名前が出てきます。


確かに歌(特にサビ)は耳に残りました。
アーティストの名前も顔も覚えました。

でもね。
でもね。
でもね。


もう聞きたくない!サビ聞くだけでイラッとくる!
TV・ラジオでかかっていたら速攻チャンネル変えます。
頻繁に頻繁に頻繁に出過ぎてうっとうしいィィィ!!!


セガの「ROOMMANIA #203」セラニポージは半架空のミュージシャンだったので嫌味どころか好感を持って聴けましたが、こちらはリアルで活動してるだけにウザさ倍増です。
(当ブログでは一切名前・曲名は載せません)

チュンソフトのアドベンチャーゲーム「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」では、まず「何故に金八ゲー?」と思い、プレイして「殆ど出てこないし、金八の名前無くても問題ないやん」とタイアップ自体が意味不明なゲームでした。(ゲーム自体は凄く面白かったです)

チュンソフトはタイアップが上手いとは言い難いですね。



もう1つは、ボーナスシナリオ2。
人気ギャルゲーメーカーが作ったアニメ絵パートです。

アニメ絵はまァイイです。
「街」でもそういう部分はありました。欲を言えばもっと写実的なキャラデザにして欲しかったところですが。
シナリオもまァイイです。
キーパーソンの物語なので題材は良いでしょう。やたらルビ付きの文句が多いのが鼻につきますが。

何がイヤだったのかというと、声優を起用している事。

今までずっと無声だったのに、なぜここだけ声優が喋ってんの!?
絵より話より音声が一番違和感あるわ!

舞台が渋谷じゃない(それどころか日本ですらない)ので、そこだけ全く別のゲームをやってるようでした。声付きってのがやってて嫌で嫌でたまりませんでしたので、途中からは無音にしてプレイしてましたよ。

もゥ、これはマジで勘弁して欲しかった…。


対してボーナスシナリオ1はメインキャラの身内の話なので何ら問題なかったのですが、あからさまな「お涙頂戴ストーリー」に辟易。
開始5分であらすじが見えるちゅうねん。こんなベッタベタな話に誰が泣くかい!

…そんな風に思っていた時期が俺にもありました。

畜生ッ!こんなにチョロく泣かされちまうなんて…。
(´;ω;`)ウゥゥ



中村社長、どうっすか?


売り上げはイマイチだったようですが、是非とも「街」の第3部をお願いしたいところです。10年後ってのは長すぎなのでもうちょっと近ければ嬉しいのですがw

出来れば外伝的なポジションでもイイので渋谷から離れた物も見てみたいですね。
例えば大阪とかで。
同じ若者の街で「43184(心斎橋)」とかw

あるいは「1004(天王寺)」とかどうでしょう?
新世界の将棋指し。串カツ屋のオバチャン。ホームレスのオッサン。日本橋のオタク青年が通天閣を中心に繰り広げられる浪速のコテコテ人情喜劇って…ダメ?w


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コメント
あ〜、428やりたひ!でもWiiがない!
レビュー読みましたが、かなりの出来のようなので、なんとかしたいですね。

弟がWiiを買うようなので、家も近いし、とりあえず通おうかとも思ってます。
嫁さんがいるので、めっちゃ嫌な顔されると思いますが(汗

まだ街が未プレイなので、先に街をプレイしながら考えよう…。
弟切草とかまいたちが人物シルエットだったのに対して
実写だったので、ちょっと避けていてプレイしていなかったのですよね。
実に勿体ないこったです。
いや〜、やっぱ良かったですよ。
ファミ通満点は伊達ではないのだよ!って感じで。
10数時間でクリアできますので、
弟さんに1週間ほどハードごと借りられてはいかがですか?

もちろん、「街」をクリアしてからオススメですが。
  • 管理人
  • 2009/01/11 1:55 AM
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