『God of War(ゴッド オブ ウォー)』レビュー
2006.11.17 Friday
2005 Game of the Year受賞作
この「God of War」一言で言えば、ツルッパゲの半裸マッチョオヤジが怪物相手に大立ち回り!といったゲームです。
面白さは北米・欧州で「2005 Game of the Year」などの賞を取りまくってると言う点でお墨付き。何でこれが日本でもっと当たらないのか不思議でなりません。
マッスル謝肉祭 in ギリシャ!
古代ギリシャの世界を舞台にスパルタの英雄クレイトス(日本語版の声優はオッサン声といえばこの人、玄田哲章氏)が女神アテナの命をうけ、軍神アレスを倒しに向かうといった設定。
このゲームの良さはなんと言ってもアクションの爽快感が素晴らしく高いということでしょう。小気味良く動きますし、武器の操作も簡単にコンボを決めれてレベルの高い心地よさを生み出しています。
鎖がまを2つ繋いだ様な武器をブンブン振り回し、サイクロプスやメデューサなどのザコ共を蹴散らしていくハゲオヤジがカッコイイ!の一言です。
ザコの体力をある程度まで減らすと「コンテキスト・センシティブ・アタック」という見せ場の登場。指示通りにボタンやアナログスティックを操作すれば、おまちかねの残虐ショウの開幕開幕〜。
首根っこを引きちぎる、
武器を引っかけて引き摺り回す、
口に刀を突き刺す等々。
それになんと言っても「God of War」はボス戦が最高です。ミノタウロスなど超巨大なモンスターを相手にするのですが、通常攻撃だけでは倒せません。最初のボス、ヒドラなんかは船のマストに頭を突き刺して倒すなどステージ上のギミックを利用して戦います。もうこのヒドラ戦からして痺れまくりですよ、奥さん!
しかしボス戦は数が少ないのが残念無念。
道中はザコを倒していくだけでなく、「Tomb Raider」のようにデストラップをくぐり抜けていくといったシーンも多々あり、戦闘の爽快さとトラップくぐりの緊張感とが上手く絡み合っています。1発死にトラップにやられてもすぐ近くから復活できるのも嬉しい設計です。
グラフィックも非常に力が入っていて美しいし、重厚で壮大な音楽も世界観を盛り上げてくれます。
ピカレスクロマンに乾杯
主人公クレイトスのステキなところはアクションだけでなく善人じゃないと言ったところもあります(どう見ても善人には見えませんがw)。もともとスパルタの英雄で数々の戦争をこなしてきた軍人で軍神アレスを倒すのも、アテナに命じられた事もありますがかなり私的なことが理由でもあります。
クレイトスの武勇伝 その1
鍵を持った人間が落ちそうになっている。鍵ゲット。「助かった、ありがとう」
「お前を助ける為じゃない」と蹴落とす。
クレイトスの武勇伝 その2
先に進むためには吊り橋を渡らなければならない。「魔物が入ってこない様に」と吊り橋を下げない様踏ん張ってる人間が居る。雷の魔法ゲット。
魔法を投げてそいつを殺す。
素薔薇しすぎます!クレイトス先生!
出来れば北米版で
言うまでもなく本国ではMatureレート(18禁)です。なので残酷描写もバンバン入ってまして、それ故に日本では当たらなかったのかもしれません。と、言うより日本のパブリッシャーのカプコンに売る気がまるで無かったかの様で全然宣伝されていませんでした。
これほどの作品を無下に扱うとは、是非とももったいない婆さんにカプコンへ行って貰いたいモンです!
GTAで洋ゲーの凄さを知り、この「God of War」で洋ゲーに打ちのめされました。
最近、廉価版も出ましたので興味を持たれた方はぜひ一度プレイして貰いたいと思います。
日本のローカライズに伴い、オリジナルから色々削除されました。中でも有名なのが冒頭の3Pシーン!!
プレステ2でニャンニャンですよ!?奥さん!
日本語版では削られてもしょうがない…か。
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- 洋ゲー レビュー
- 16:46
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- by Pin
絶対絶対Pinさんは"ゴットオブウォー"だなと思ってました。
・・・ん?日本語として変?
僕もカプコンのデモムービー見てamazonのレビュー読んで
気になって廉価版買ってたのですがまだ仕事でやれません。
サクッと串刺しにして動けなくなった所をメッタ殺しなんて
あまりにも素敵すぎるじゃあーりませんか。ねぇねぇ。
これぞゲーム!架空の遊びの醍醐味とゆうモノですよ。
こうゆうの見てすぐ犯罪の助長云々言う輩は
僕にとってみれば本当に「おまえこそ○ね」って感じです。
現代人は仕事で多くのストレスを溜め込んでいますからね。
残虐ゲーは規制はともあれ存在はしてていいと思います。
これで発散できるのなら社会的にはとても良い事ですよ。
職業柄、非常に「シンパシー」を感じます。
まだやってないんで突っ込んだレビューはできませんが
本当は大いなるテーマとか色々あるんでしょうけれど
それら抜きにしても賞賛に値しますね。GJ!