『Burnout Paradise(バーンアウト パラダイス)』レビュー
2008.03.21 Friday
黄色いクルマの漢字は「韋駄天」でしょうが、「串駅」にも見えますなw
何人たりともオラの前は走らせねえ!
あの怒濤のクラッシュカーレースゲーム「Burnout」が装いも新たに戻ってきました!
その名も「Burnout Paradise」ッッッ!!!
今回は今までのほぼ1本道のコースではなく、パラダイスシティという広大で美しい箱庭を思いのままに走れるようになりました。
ライバルカーをぶち抜け!クラッシュさせてテイクダウンを奪え!
この街の最速はこの俺だ!とばかりに豪快に走りまくれる痛快カーアクションが炸裂ですッ!
前述の通り、今までのシリーズと大きく異なるのがGTAのように「箱庭を好き勝手に走れる」という点で、各所にある交差点でLRボタンを押すとレースやスタントチャレンジなどのイベントが始まると言った具合です。次々にチャレンジをこなしてランキングを上げるのも良し、好き勝手に街を流して景色を眺めるのも良し。はたまたオンラインでネットの猛者どもと最速を競うのも良しと、クルマゲーの割に自由度はかなり高め。
とにかくスピードとクラッシュが強烈無比なのは元からですが、プラットフォームが次世代機に移った事によって更に更にレベルが上がりました。
クラッシュシーンはクルマメーカーの衝突実験映像かと見間違わんばかりにリアルですし(「3」のように垂直に吹っ飛んだりしない)、なんと言ってもグラフィックが美しい!街を舞台にしたゲームの中では最高峰と言っていいんじゃないでしょうか。
普通に走ってると速すぎてよそ見をする余裕はありませんが、じっくり見てみるとかなり作り込んでいるのが分かります。
FMのDJは賛否両論ですが、私は賛成派ですね。やはりあの喋りがあってこその「Burnout」でしょう。
もうちょっと感情込めて喋ってくれればなと思わなくもないですがw
収録曲もB'zにアヴリル・ラヴィーンの「Girlfriend」等々とかなりイイ感じです。
それにやはりオンラインが楽しい!
アクセスするのも十時キーを数回押すだけで繋がるというナイスなキーアサイン。
一緒にチャレンジに挑戦したり、レースしたり、高速道路でバトルしたり自由な楽しみ方ができます。
しかし、そのチャレンジで色々と課題を出されるのですが、例えば「バレルロールを決めろ!」とか言われても「バレルロールって何?どうすんの?」ってな事がよくあります。
それについてどこかで説明してくれてる訳じゃ無しなので、人のプレイを見て知るしかないってのは不親切じゃありませんか?
やり方が分からなくていつまでも自分一人クリア出来ず、結局イヤになって回線から降りる、ってことを体験したプレイヤーも多いかと思います。
ここはチュートリアルなどを用意するかマニュアルに書くかして攻略法を示しておいて欲しかったですね。
他に不満を挙げるとすれば、イベントのバリエーションが少ないってことでしょうか。
クラスが上がるにしたがって多くのイベントをこなさなくてはなりませんが、内容一緒でノルマだけ上がっていくのは、やっててしんどくなります。
それにクラッシュしすぎるのもちょっと鬱陶しいです。
街中をアホみたいなスピードで走ってて衝突すりゃあ木っ端微塵になるのは当然ですが、ダメージを喰らうレベルとクラッシュするレベルの間をもうちょっと上手く取ってくれてればなァ、と思いました。
ぶつかっておもっきり大スピンしたけれどもそのまま走行は続行みたいなケースが多ければ、この不満点は解消されていたでしょう。
注意一秒怪我人無し
「3」のレビューでも書きましたが、昨今はシミュレータタイプのレースゲームが主流な中、実にゲームゲームしていて痛快な嘘を味あわせてくれます。
感動出来るシナリオも無い、萌える美少女も居ない、美麗なムービーシーンも無い。
しかし「テレビゲームの面白さ」という核心を剛速球で叩き付けてくれるのがこの「Burnout Paradise」。普段ゲームをしない人にこそ薦めたい一本です。
海あり山ありスタジアムありで風光明媚なリゾート地ですが何故か人っ子一人いません。
猫一匹、鳥一羽すらいない。
しかしドライバー不在のクルマのみが無数に走り回っている。
唯一人の存在を感じられるのがFMからながれる陽気なDJの声。しかしその姿は見えず…。
と、よくよく考えてみれば少々不気味なこのパラダイスシティ。
ちょっとしたSFの舞台のようでもありますなw
- 洋ゲー レビュー
- 20:30
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通行人がいないのはずっと前にレースゲームなのに通行人をひきまくることができるゲームがイギリスからでて速攻販売停止になったこともありますからねぇ笑