『John Woo Presents STRANGLEHOLD(ストラングルホールド)』レビュー
2007.10.08 Monday
まわるオッサン、チョウ・ユンファ参上ッ!
制作費が約35億という今時ハリウッド映画でも聞かない煽り文句をひっさげて、アジア映画界の重鎮ジョン・ウーと名優チョウ・ユンファがゲーム界に殴り込みだッ!
香港・シカゴを股にかけ超弩級のアジアンゲー、今ここに参上ッッッ!
と今回のゲームは「Stranglehold(ストラングルホールド)」です。
ちなみに「Stranglehold」を辞書で引くと、
[名]
1 首を絞めること;《レスリング》のど輪.
2 統制, 管理
とあり、何でこんなタイトルなのかよく分かりませんw
ついでに調べたところ、鬼嫁キャラでTVでお馴染みの北斗晶のダンナ・佐々木健介の持ち技にストラングルホールドというものがあるそうです。しかも3パターンもw
詳しくはこちらにて解説されております。
俺の名前を言ってみろ!
主人公の名前はテキーラ(starring チョウ・ユンファ)!
もし私が犯人ならば、刑事の名前がテキーラっていう時点で両手を挙げて降参しますよw
恐らく就任の日に飲みに行って、テキーラばっかり頼むのでサングラスのボスが「よぅっし!今日からお前はテキーラだ!」とブランデーグラス片手に名付けられたに違いありませんw
もちろん、名前負けしていないところがテキーラ刑事のカッチョイイところ!
彼の能力、時間を自在にスロー状態に変える力!
それがテキーラ・タイムッ! ドッギャァーーン !!!
Lトリガーを押しての前飛びや横飛び、あるいはスロープを滑り降りたりカートに乗った状態で敵が視界にいますと世界がスローモーションとなり、敵を狙っての攻撃がしやすくなります。ゲージがゼロですとテキーラ・タイムは使えませんが、そのゲージは勝手に回復しますのであまり気にしなくても大・丈・夫!
さらにッ!悪を滅ぼす4つの必殺技ッ!
その名もテキーラ・ボムッッ!! ズキュウゥゥゥン !!!
元気ハツラツぅ!?肉体疲労時の栄養補給にHealth!
ハンドガンでもゴルゴ並のスナイプ!股間を狙え!Precision Aim!
残り弾?そんなの関係ねェ!一定時間撃ちまくりのBarrage!
そして、まさにこれぞジョン・ウー劇場の真骨頂!Spin Attack!!
飛び散る薬莢!舞い上がる白鳩!回る回るよチョウ・ユンファ!!
初見時には大爆笑…もとい、度肝をぬかれる事間違いなしです!
ガンアクション物ですが、あまり武器の種類は多くありません。手榴弾なんかは使い出が悪いので存在を忘れていても問題ありませんが、意外に使えるのががFPSでお馴染み、銃で撲殺。
敵の方々は「銃撃戦」とは銃を撃ちながら捨て身で飛び込んでいくものだ、と思っているフシがあり、Kamikaze特攻よろしくガンガン向かってきます。そこに至近距離でテキーラ・タイムで前飛びするとすれ違ってしまい大変危険な状態となりますが、その時有効なのがその打撃。
持ち武器が何でも威力に差がないっぽく、どの武器でも雑魚なら一撃で昇天。中盤以降の敵は一撃では死にませんが、ダウン時間が長いので即座に蜂の巣にしてやればOK!
威力の度合いは分かりませんが、恐らくアサルトライフルでヘッドショットするぐらいはありそうです。
鉛玉喰らわせるよりも銃床でドツくほうが殺傷能力があるとは、流石にテキーラの名は伊達ではありませんw
良く出来た楽しいゲームでした。以上、感想終わり
全体的に短い、と言う以外あまりコレと言った不満もありませんでした。
ネット対戦がかなりやっつけっぽいですが、基本的にオフで楽しむゲームですし。
強いて言えばですが、壁やら柱やらいろいろ壊せるオブジェクトが多いってのがウリの1つですが、例えば敵の頭上にある物ですとか前に進むために壊さなければならない物ですとかが、もっと分かりやすく「これ壊してや〜」と主張してくれてればもっと良かったですね。柱を壊して通路にするなんて箇所がいくつかありますが、最初はそれが分からずに「どうすんだ?」と立ち往生したのが何度かありました。
こういうゲームでそんな事で悩みたくはありません。
このゲームはアブラぎっとぎとの特濃中華テイストなグラフィックが特徴的なので、登場キャラが敵はもちろん主役も皆濃〜い顔してますが、2人だけ登場する女キャラがいただけません。
1人は推定年齢40歳前後ですし、もう1人はじゃりン子チエのヒラメちゃんみたいな顔してますので、囚われの身ですが別に助けたいとは思いませんw
「GTA SA」のチャイナ系彼女もかなりアレでしたが、アメリカ人視点での中国美人て日本人からすればかなりズレてるような気がしてなりません。
あとラスボスがショボイのもちょっと。それまでのボスはいい感じでしたが…まぁシナリオ上しょうがないですね。
ステージの造りですとかグラフィックですとかかなり手間暇をかけて作り込んでるな、と言うのが見えますし、なかなか死なない主人公でズルいぐらいの強さもまた楽しく、良くできた良いゲームです。
しかし、そこで止まってしまってるなァ、とも思います。
B級アクション映画を観て「ああ、派手で面白かった」で終わってしまう。いつまでも心の残る訳でもない。そんな映画のようなゲームでした。
私はジョン・ウーの映画は「M:I‐2」しか観た事ありませんが、「男たちの挽歌」を全部観た様な人でしたらまた感想も違うのかも知れません。
いや、むしろそんな人こそがプレイすべきゲームなのでしょう。
飛び上がる鳩といったお約束にキタッ!と喜べる人たちが。
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