『Destroy All Humans (デストロイ オール ヒューマンズ)』レビュー
2006.11.09 Thursday
「ワレワレワ ウチュウ ジンダ」
1950年代のアメリカを舞台に凶悪な面構えのリトルグレイ「クリプト」が地球のサルどもを蹂躙するッ!
面白いですヨ、「Destroy All Humans」一言で言えば「宇宙人GTA」。箱庭世界で与えられたミッションをこなしていくタイプのゲームです。映画「マーズアタック」をゲーム化したらこんな感じでしょうね。バカゲーテイスト溢れんばかりですが丁寧に作られていますので、実に楽しめマス。GTA好き&宇宙人好きな人間ならば見逃せませんよ!(最近、TVで宇宙人ネタやってくれないので寂しいのよ…)
ゲーム内容は、牛をキャトルミューティレーションしたり、黒服(いわゆるメンインブラック)と戦ったり、科学者やミス田舎町を拉致ったりと宇宙人らしいミッションが満載。アナルビームを照射すると北斗神拳のように頭がプクリとふくれてポンッとDNA(脳みそ)が飛び出すのでそいつの回収。GOLDを集めるみたいなモンです(血は出ません) 。DNAにもレベルがあって、基本的に頭が良い=レベルが高いなのですが、街中の金持ちより路地裏の一部のホームレスの方が良かったりするのも面白いですね。
基本攻撃はビームですが、サイコキネシス(念動力)が楽しいんですよ。相手を浮かせて自在に操れますので、ぶっとばして車にぶつけて轢かせて殺す、なんて芸当も可能です。こういう細かい当たり判定をきっちり出来てるのは好印象。
UFOに乗って町を焼き尽くすのもまた一興。製作は建物破壊が爽快だった北朝鮮GTAこと「Mercenaries(マーセナリーズ)」を作った開発スタジオなので、その良さもキッチリ継承されています。
要英語力
とっても楽しいんですが、英語の出来ない私には理解しきれない箇所が多々あったのが非常に残念です。ミッション内容は大体分かりますがシナリオの細かい展開が分かりません。我らがクリプトには人間の考えを読み取る能力があります。ハリウッドに行きたいだとか、あの息子がどうのこうのとか考えてますが、そこが分かればもっと楽しいんだろうなと思います。政治家を操って演説させるミッションがありましたが、選択式なのに内容が分からない!(テキトーに選んだらクリア出来ましたが)
某ミッション後、オマケ映像でモノクロ短編映画(実写)が見れるようになりますが、これがまた素晴らしくチープでステキで一見の価値アリアリなんですがやはり英語が分からないィ、これは字幕すら出ないィ。
ああ、英語教師の巨乳に見とれてなんかいないで、もっとちゃんと勉強しとくんだったw
不満な点は2つ
1つはボリュームに欠ける事です。20時間ぐらいでクリアできます。それとすぐに警戒レベルが上がってしまう事ですね。脳みそ集めたりテレキネシスで遊んだりしたいのにすぐにポリや黒服が飛んできて戦車もバンバンやってきます。もうちょっと遊ばせて欲しいよな〜〜〜。
ピンクのキャデラックにポニーテールとリーゼント
ゲームデザイン中で意外に良かったのが1950年代という舞台設定でした。ゲームではあまり馴染みのない世界ですが(マザーぐらいかな?)、平和で豊かで一番良かった頃のアメリカと凶悪宇宙人+UFOがミスマッチに思えつつ、意外な化学反応を見せてくれました。日本人が昭和に郷愁を抱くようにアメリカ人は50年代に同じ思いを感じるのでしょうか。
最近新作が出て、それでは現代劇らしいのが残念ですが、日本もやって来てくれてるそうです。
楽しみに襲来を待っていますw
<追記>
ようやく日本版の発売が決定したようですね。>>セガダイレクト特設ページ
ぶっちゃけ、2より1の方がオススメなので興味を持たれた方は是非!
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【関連】『Destroy All humans! 2(デストロイ オール ヒューマンズ!2)』レビュー
- 洋ゲー レビュー
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