『Grand Theft Auto Liberty City Stories (グランド セフト オート リバティー シティ ストーリーズ)』レビュー
2007.02.07 Wednesday
違う意味でも大人気!
GTA好きな人間の意見でよく聞かれるのが「Vice City」より「3」の方が面白かったという感想です。
まぁ、ゲームでも映画でも続編というのは初代を越える事が難しいものですが、【3>>Vice】だという理由で多く言われるのが「Viceはマップが平坦でツマらん」と言う指摘です。確かに起伏に富んだ3のマップに比べ、「Vice」は非常にフラット。「Vice」で乗れるようになったバイクでリバティーシティの街を駆け抜けたい!と言う事はファンならば誰もが思った事なんではないでしょうか。
そんな思いに我等がRockstargamesは答えてくれましたッ!
「Grand Theft Auto Liberty City Stories」の登場です。
しかもPSPでの登場!
私もこのためにPSPを買おうかどうか悩んでましたが、半年ほどしたところでPS2版が発売されましたのでこちらをプレイ。今現在「Vice City Stories」もPSPで発売中ですが、これも早くPS2に出てきてくれるのが待ち遠しくて溜まりません
なお、ご存じの方も多いかと思いますが、PSP版「GTA LCS」(旧バージョン)にてPSP本体のファームウェアのダウングレードが出来るというRockstargamesからのサプライズギフトのため、その手の雑誌に取り上げられまくって異様に認知度が上がったという事もありました。
オールイングリッシュの海外ソフトであるにもかかわらず一部のゲームショップでは販売しているところがあった程、改めてGTAの人気(+PSP改造の需要)の高さを証明したソフトでもあります。
ってか誰よオメー?
物語は「3」の3年前の物語。基本的にマップは「3」と同じですが、ごく一部に建設中の建物があり時代差を表しています。
主人公は「3」にも登場したトニー・シプリアーニ。
サルバトーレやケンジ カサイは覚えていてもトニーて誰?という方は多いでしょうw 私もそうでした。そんな方には暴言吐きまくりのカーチャンの息子と言えば思い出して貰えるかと。
しかしなんで顔の見せないオカンより影の薄い息子を主人公に据えたのか疑問ですw しかしPSP版GTAの第二弾「Vice City Stories」の主人公も「Vice」のオープニングで速攻殺される端役ですのでRockstargames様がお考えになられる事は私たち下々の人間には理解できませんw
ストーリーは正直あって無い様な物です。
GTAの基本的なシナリオラインは「命令する相手を倒してのし上がる」という成り上がりの物語ですが、「LCS」は「3」の人物も多く登場しますが当然そいつらは殺しません。最終的にはサルバトーレに気に入られて終わり。シリーズ中一番登場人物が死にません。
全体的な盛り上がりにも欠けますのでGTAの中で一番つまらないシナリオでしょう。
まぁ、元々GTAってのはどれもたいしたお話しじゃぁありませんがw
難易度も低いです。
例えば「3」のタンカー破壊、「Vice」のランス救出、「SA」の飛行機スクールなど誰もが引っかかるミッションってのは今までどのシリーズにもありましたが、「LCS」ではつまずく様なミッションもあまり無くサクサク進みます。
携帯機向けの難易度なのかもしれません。
ファンならば買いだが…
感想としてみればこの「Grand Theft Auto Liberty City Stories」は、GTA好きならば買って損は無し!しかしSA経験者には物足らなすぎです。
結局は「3」に+αのフィーチャーが付いた程度の焼き直し版でしかないので今まで通りの楽しさは勿論ありますが、新たな発見や楽しさという物はありません。特に神ゲー「San Andreas」を味わった人間にとってみれば「アレが出来無い、コレが無い、ボリュームも無い」と無い無いだらけで食い足りません(特に泳ぎは欲しかった)。
やはりこのゲームの価値は「PSPでGTA」という点に尽きるでしょう。PS2でプレイしても満足しきれないのは当然かもしれません。
この弱かった点を「VCS」でどれだけ盛り返してくれているか。
発売日を心待ちにする毎日です。
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